宮地真緒、4年ぶりの主演映画で大胆な濡れ場! 不倫相手の子を身籠りながら死んでしまう人妻を自然体で熱演

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NHKとピーターパンの呪縛

──それはたしかに、すごい燃費ですね(笑)。話は変わりますが、宮地さんは、『ピーターパン』の前はNHKの連続テレビ小説『まんてん』のヒロインをやられていました。そのせいか、当初は元気で溌剌としたイメージが強かったですよね。そういった“イメージの呪縛”は感じていましたか?

昔はすごく感じていました。自分は実際は元気で溌剌としてないし、どちらかというと引きこもりだし(笑)。実際とのギャップを面白いと思えるまで、かなり時間がかかりました。

──ギャップが面白いと思える転機はいつ頃、訪れたんですか?

ピーターパン役を終えた後の、24、5歳頃です。何がきっかけだったか覚えてないんですけど、ある時ふと、気づいたんです。“だって、わたし役者じゃん”って。周りからは、その時々の役のイメージでいろいろなことを言われる。ヒールの役をやったら嫌われもする。でも、それがすごくうれしいことだと思えたんです。その役が、その人の心に生きているってことだから。

──演技の経験としては、NHKの朝ドラが初めてだったんですよね?

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はい、本格的な演技は朝ドラが初めてでした。正直、オーディションに受かると思ってなかったんです。その前に朝ドラ作品を受けた時はすぐに落ちてしまったので、次も落ちると思ってました。でも、運が良かったのか、受かってしまった。当時、自分と役がすごくリンクしていたんです。屋久島の満天という女の子の役だったんですけど、私も淡路島出身で島育ち。夢や目標のために島を離れて、満天ちゃんは大阪に、私は東京に出て、もがく。それが、ぴたりと合っていたんです。

──運命的なものがあったのかもしれませんね。

そうですね。そんな巡り合わせに、女優になっていいんだって、言われている気がして勇気づけられます。『まんてん』が今の私の原点。大好きな作品です。

──それから、こんなにも多くの作品に出演することになるとは、当時は夢にも思わなかったでしょうね(手元にある彼女のプロフィールを見ながら)。A4コピー用紙6ページにわたって、出演した作品のタイトルがびっしり並んでいます。

たしかに、すごいですね。コワ~(笑)。自分のプロフィールって初めて見ました。

 

宮地真緒、4年ぶりの主演映画で大胆な濡れ場! 不倫相手の子を身籠りながら死んでしまう人妻を自然体で熱演の画像6※画像:『妻が恋した夏』より (C)レジェンド・ピクチャーズ

 
死後、暴かれたくない秘密

──好きな漫画作品もずらっと書かれていますね。テレビでもオタクキャラで知られていますが、漫画は子どもの頃からお好きなんですか?

はい、小学生の時に読んだ『セーラームーン(美少女戦士セーラームーン)』にハマって、それから『らんま1/2』とか、『幽遊白書』とか、王道を通ってきた感じです。部屋の中には漫画しかないです(笑)。実家に置いてあるのを合わせると、何千冊にもなります。もう本棚にも入らなくて。

──さきほど、引きこもりなところがあるとおっしゃっていましたが、人と会って話すことに抵抗はあったりしますか?

仕事では“仕事スイッチ”が入るから大丈夫なんですけど(笑)、普段はなるべく友達以外には会いたくないですね。でも、その友達が「◯◯ちゃんって友達がいて連れて来たいんだけど」って言ったら「じゃ、私はいいや」ってなっちゃうんですけど、「その子、『シティーハンター』が好きなんだって」って言われた途端、「え、マジ!? 話したい!」ってなるという(笑)。そういう共通の話題がある人でないと、私、“ATフィールド”がすごいんですよ。

──エーティーフィールド?

あ、『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくる言葉で、“心の壁”みたいなものなんですけど、それがすごく強いから、人と少し仲良くなっても、そこから先、自分から「ご飯を食べに行こう」とか、なかなか言えないんです。だから友達も少ない。

──そうなんですね。漫画やアニメに疎くて、すみません(笑)。ところで、映画の中で宮地さん演じるかおりは死後に不倫、そして妊娠の秘密を暴かれてしまうわけですが、宮地さんも自分の死後に暴かれたくない秘密はありますか?

ネットの履歴です(笑)。

──あはは(笑)。たしかに、やましいものを閲覧しているわけじゃなくても、他の人に見られたら恥ずかしいですよね。死後に、そういう履歴を消してくれるサービスがあったらいいですよね。

そのサービス、本当に欲しいです(笑)。今だから話しちゃいますけど、実は、過去にBL系のファンサイトを立ち上げたことがあるんです。そこで、妄想小説みたいなのを書いてました。台本みたいにセリフを書いて……思い出すだけでも恥ずかしい!

──それは恥ずかしいですね(笑)。でも、私も人のこと言えないです。失恋したりすると、傷ついた思いはその時にしか味わえない! と思って、書き留めたことがあります(笑)。

ああ~、分かります! こういう仕事をしていると、この感情、いつか使えるかもしれないって思っちゃって、私もノートに書き記してます。殴り書きみたいに書いてあるんですけど、それを万が一、自分がお付き合いしている人とかに見られようものなら、「イヤ~~~!!!!」ってなります(笑)。完全に封印ノートです。もう、ここ何年も書いてないですけど…。

──ちなみに、どんな内容なんですか?

会いたくて会いたくて震えちゃう、みたいなポエム(笑)。いま読み返すと、ただのメンヘラなんですけど、自分の中にそういうダークサイドがあるんですよね。

──ダークサイドといえば、死もある種のダークサイドですが、今回の役をきっかけに、死について考えたりしましたか?

死については、以前からよく考えていますが、死自体よりも、年を取ることの方が恐いんです。肉体や精神が衰えて、大事なことを思い出せなくなるのが恐い。特に、大好きだった人の声とか。大事な友達が若くして亡くなってしまったんですが、その人のしゃべり方は覚えてるんですけど、声が思い出せないんです。忘れるって、存在自体がなかったことになってしまう恐怖がありますよね。

──たしかに、徐々に大切なものを失っていくのは恐いですよね。映画の中のかおりのように、ある日パタリと、自分でも思いがけない瞬間に死んでしまった方が幸せなのかもしれませんね。

私もそう思います。かおりのように、やりたいことをやって、伝えたいことを手紙に書いた後に死ねたら、一番楽だと思います。この映画の中で、一番幸せなのはかおりなのかもしれません。その後のことを、見なくて済むから。
(取材・文=辻枝里/写真=ヘンディー池田)

ラブストーリーズvol.4「妻が恋した夏」
10月11日(土)より新宿K’s cinema(http://www.ks-cinema.com)にてレイトショー
21:00より
<新宿K’s cinema>
JR新宿駅東南口より徒歩3分
食堂長野屋を左手に見ながら高架下を直進、ドコモショップの手前の角を左折。
映画のポスターの貼ってある白いタイル張りのビルの3F。

初日11日(土)は、宮地真緒ら俳優陣、監督による舞台挨拶あり
14日(火)には、先着30名様に宮地さんのサイン入り生写真プレゼント!(受付順)
詳細は公式HP(http://www.lovestories.jp)または劇場HP(http://www.ks-cinema.com)を御覧下さい。

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