そのホテルは筆者が始めて歌舞伎町のホテルを利用した20年近く前から存在しているところだ。そのほとんどが畳敷きの部屋で、浴室付近の畳は水分を吸ってしまい変色している部分が多い。そんな和風の部屋に不釣り合いなキングサイズのベッドは、あちこちガタもきている。以前、このホテルの部屋でハメ撮りをしたこともあるのだが、ギシアンの「ギシ」の部分が大きすぎて女性のアエギ声が聞こえなかったほどである。
無事に入室し、まずはユナちゃんが先にシャワーを浴びることに。筆者は一服しながらテレビを点けてアダルトムービーを鑑賞開始。色白の巨乳ちゃんがナースの格好で患者さんと交尾しているAVだ。
ギンっ!
AVなんざ吐くほど見ている筆者だが、下半身はいつだって正直だ。痛いくらいに勃起する我が愚息。このままAVを流しっぱなしにしていれば、この後の交尾もすんなり上手くいきそうである。
だが、エッチの経験の少ないユナちゃんにそれはちょっと酷だろう。後ろ髪引かれる思いでテレビを消したトコショーなのであった。
その後、筆者も軽くシャワーを浴びてからプレイスタート。
部屋を限界まで暗くして、仰向けになったユナちゃんの隣に横たわる筆者。
「まだ、緊張してるかな?」
「は、はい少し」
「メールでも約束した通り、ユナちゃんの嫌がることはしたくないんだ。だから嫌なことがあったらすぐ教えてね」
「は、はい」
「じゃ今から愛撫するけど、気持ちいいのがあったら教えてくれる?」
「え?」
「あ、恥ずかしいよね。だから、続けて欲しい愛撫があったら気持ち呼吸を激しくしてくれる?」
「そ、それならできそうです」
「だよね。“アンアン”とか“もっともっと”とかは恥ずかしいだろうけど、それくらいなら大丈夫だよね?」
「フフ、ホント優しいんですね」
「そんなことないよ。どうせエッチするらなお互いに気持ち良くならなきゃもったいないでしょ」
「はい、じゃあよろしくお願いします」
「キスマークや歯型も付けないようにするから安心してリラックスしてね」
「はぁい」
軽いキスから始め、徐々に愛撫を激しくしていく筆者。
そして彼女の乳首を吸いながら左手でもう片方の乳首をいじり、さらに右手でクリちゃんの付近をサワサワした時のこと。
ハァ、ハー、スゥ、はぁ……
かなり違和感があったのだが、ユナちゃんの呼吸音が大きくなったのである。
そのサインを無言で受け止める筆者。相手と気ごころが知れていれば、「これがいいのかな?」と言葉で辱めるところだが、初対面のユナちゃんにそれを行うのは危険すぎるからだ。