「盲導犬制度」は虐待か? デヴィ夫人、フィフィ、杉本彩ら参戦で芸能界でも議論が巻き起こる

 さいたま市で全盲の男性(61)が連れていたラブラドールレトリバーの盲導犬「オスカー」が今年7月に何者かに刺されたと報じられ、その卑劣な犯行に世間で怒りの声が高まっている。犯人は現在も見つかっていないが、この事件は本題とは別に「盲導犬制度」の是非ついても議論を巻き起こし、その波は芸能界にも広がっている。

 事件報道では、オスカーが刺されても一切ほえなかったと伝えられた。そのために一部メディアなどで「盲導犬は何があっても声をあげないように訓練されている」とされ、さらには「盲導犬は存在自体が動物虐待だ」との意見が噴出するに至っている。

 これに同調する声は芸能界の大御所からも上がり、ビートたけし(67)は先月30日放送の情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)で同ニュースが取り上げられると「盲導犬は人間の犠牲になっている」と持論を展開。続けて「人間のために力を貸してる」と存在の尊さを説きながら「犬の寿命ってだいたい16年くらいあるけど、盲導犬は8年くらいになっちゃう。半分以下に。神経使うから」などと、盲導犬の負担の大きさについて語った。

 さらに踏み込んだのはタレントのデヴィ夫人(74)。今月1日付の自身のブログで卑劣な事件に対する怒りをあらわにするとともに「私は盲導犬制度に対して強く反対の気持ちを持っております」と、同制度の廃止を求める考えを表明した。

 デヴィ夫人は「目の不自由な方にとって盲導犬は身体の一部とも言える働きをしているのです」と重要性は理解しつつも、盲導犬は「本来のネイチャー通り自由に飛び跳ねることも出来ず、はしゃぎ遊ぶことも出来ず、吠えることも出来ず、ただ黙々と目の不自由な方に仕えるのみ」という存在だと説明。「それは一種の“虐待”と思っています」と言い切り、伝聞情報として「犬を虐待死させるユーザーもあると聞いています」といった過激なケースを提示した。さらに盲導犬制度の代替案として「白いステッキが鳴るように改造するとかして『盲導犬』を必要としないで済むように出来ないものでしょうか?」と提案している。

 こういった「盲導犬制度は虐待」という見方がある一方、それに対する反論も同じ芸能界から聞こえてきている。

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