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「ロリコンなんだ。キショい」少女は大人と子供の狭間の中で行き惑う。宮内由香『青の時代』


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背伸びをする少女は大人の夢を見るか。未熟で発達中の性が、彼女たちの戸惑いを加速させる。

宮内由香『青の時代』

 もうどこから褒めるって、表紙を褒めますね、ぼかぁ。見てくださいよこのエロマンガの表紙とは思えない、でもしっかりエロマンガしている表紙のデザイン! 実のところ「エロマンガは暖色系が多いほうが売れるの法則」がありまして、肌色やピンクが多いほうが一般的には良いとされているのですが、その中であえての青。タイトルも「青の時代」。シンプルでありながら、真ん中に立つ少女の毅然とした性に立ち向かう姿よ。

 少女という言葉に興味がありますか。少女が行き惑う悩みと性を見たいですか。そんな問いかけをしながら、少女の中の言葉に出来ない感情を性で描く詩集のような作品集です。

 宮内由香氏は、少女の目線に立って少女を描く作家です。この作家さんがエロ漫画家で本当によかった。だって少女が大人と子供の狭間で悩む時、性抜きに語れませんもの。性をしっかり描くことで、彼女たちが成長しているのか、背伸びしているのかが分かるんだもの、本当にこの作品をエロマンガという媒体で読めてよかった!

 ハッピーえっちな作品と、少女の中の形にならない不安を描いた作品が半々に入っている作品集なのですが、最もインパクトがあるのは短編「ロリータ」でしょう。公園に遊びに来ている少女がいつも見かけるお兄さん。キャッチボールをするほど仲が良くなったはいいものの、少女が見たのは幼女にキスされて本気でたじろいでいるお兄さんの姿。そこで少女が言った言葉はこうでした。

「ロリコンなんだ、キショい」

 掲載されている雑誌は「コミックLO」(茜新社)。当然読んでいるのはロリコン趣味を持っている人か、ロリコン文化に興味がある人です。そりゃあもう掲載時このセリフは話題になりました。

 少女の中の、他意のないそのままむき出しになっている思いなんですこの言葉。なぜわざわざそれを言ったのかって、そりゃお兄さんに対して色々な感情が渦巻いているからですよ。お兄さんの中に「性」を感じて自分側がめいっぱいに背伸びをしているからですよ。ああもうこんな子に対してどう接すればいいのかぼくはその術を知らない!

 その他の作品も、多くは少女のセリフやモノローグで物語が進んでいきます。徹底した少女視点。向こう側にいる相手は大きくて、自分は小さい。相手は大人で、自分は子供から大人になる途中。どうすればいいか分からないからつま先立ちしてみて、うまく立てない。そんないびつな心は、体の「性」の芽生えに絡む彼女たちが戸惑いによって浮かび上がります。「少女時代に一瞬だけ浮かび上がる困惑」がガッチリ捉えられた作品集なのです。

 セックスシーンのない作品もありますし、逆にラブラブハッピーエッチな作品もあります。バラエティに富んでいるのでエロ目的で買っても全く問題ありません。しかし一貫しているのは「成長する少女のゆらぎ」。読後に真っ青な後味が残るのは間違いありません。

 ロリコンなんだ、キショい。はい、キショくてすいません。哀しみとも愛情とも言えぬ視線をまっすぐ向けてくる彼女たちを、ぼくは今はまだ受け止めきれません。
(文=たまごまご/たまごまごごはん

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