陰部を放送された女性、巨大メディア企業を約10億円で告訴


 放送直後、ジェシーの陰部はインターネットを駆け巡り、TwitterやYouTubeなどを通して拡散され続け、彼女の元にはたくさんメールが届いた。その中には、「あなたのmoney shot(決定的瞬間)を見たわよ」という、女友達からの心ないメールもあったことをウェブメディア「ニューヨーク・ポスト」に語っている。

「祖母も(その回を)見たみたいなんです。今週会った時、何も言ってくれませんでした。たぶん怒っているんです。両親もこの状況に困っています」(同メディアよりジェシーのコメントを抜粋。以下のコメントも同様)

 そして、この放送を見たのは親戚・家族だけではなかった。彼女が1カ月間ほど付き合っている恋人も、自分の彼女の陰部が画面に晒されているのを目撃したようだ。

「彼はあの放送以来、私に連絡をくれません。真剣な付き合いになりそうでした。彼は定職に就いている30歳のユダヤ人。私にとって貴重な条件を満たしている人だったのに…」

 そもそも、彼氏がいながら出会いを求めるリアリティー・ショーに出演するのはいかがなものかと思うが、番組に裏切られ、大きな魚を逃した彼女の怒りは収まらない。そして彼女はその怒りを、同番組を放送するケーブルテレビチャンネル「VH1」の親会社である巨大メディア企業のバイアコム他2社の制作会社にぶつけた。彼らを、約10億円という巨額の損害賠償で訴えたのだ。

 訴えられた3社はまだ沈黙を守っているようだが、「大きな借りがあるわ」と息巻く彼女を支えるのは、凄腕と評判の高いマシュー・ブリット弁護士。裁判もリアリティー・ショー並みの見応えになりそうだ。
(文=ツジエダサト)

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