“放送事故級の沈黙”も魅力!? 能年玲奈に『しゃべくり』メンバーもタジタジ…


 さらに能年は番組の中で、ハマッているものとして「洋服作り」を上げ、ミシンで作ったお手製の洋服を披露。半日で作ったと言いながらも、その出来栄えは、今すぐにでも売り物になりそうなほど立派なもので、スタジオで見せていたたどたどしい喋りからは想像できない、しっかりしたものだった。

 『あまちゃん』でのブレイク以降、能年に対しては、あざとい喋り方が気に食わない、天然ぶっているなどといった批判も多かったが、そんな批判の要因こそが、実はデキるのにワザとらしくデキない素振りをして不思議ちゃんを装っているという点にあるのかもしれない。今回の番組で見せたアドリブ力や洋服作りといった趣味から見れば、あそこまで間を空けて喋るタイプの人物だとは思わないだろう。しかも、カメラが回ればしっかりと演技ができるのだから…。普通に喋ることくらいできるはず、と思う視聴者も多いに違いない。そんな能年を「わざとらしい」「こういう女が1番苦手」とバッシングする人が生まれるのも理解できる。

 しかし、普通の人々に理解できない感覚を持ち合わせているのが女優ともいえる。今回の『しゃべくり』で、能年が見事なアドリブ力を見せたのも、きっとその瞬間に女優としてのスイッチが入ったからだろうし、洋服作りに没頭するという集中力もまた女優ならではのものといえる。そして普段のトークでは、そのスイッチが入っていないだけのことに違いない。バラエティで見せるたどたどしいトークも、それはつまり彼女が本物の女優だという証拠といえる。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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