AKB48・島崎遥香、自衛官募集CM起用で波紋…そのウラにある秋元康と電通の巧妙な思惑

0703akbjiei_main.jpg※イメージ画像:YouTube「陸上自衛隊 広報チャンネル」より

 AKB48の島崎遥香(20)が出演した平成26年度「自衛官募集」のコマーシャルが7月1日から公開され、ネット上を中心に物議を醸している。

 当該のCMは、島崎が清楚なワンピース姿で陸海空の自衛隊の活動の幅広さや意義を語りかける内容。「ここでしかできない仕事があります」「自衛官という仕事、そこには大地や海や空のように果てしない夢が広がっています」といったキャッチフレーズとともに、やりがいのある仕事であることを強調している。

 国民的アイドルの人気メンバーが起用された背景には、若年層の入隊希望者を増やしたい自衛隊の狙いがある。近年は各地の自衛隊基地が独自で「萌え絵ポスター」などを制作し、若い世代に親しみやすさをアピールしてきた。若者に人気のある島崎の起用は、ターゲットとなる世代にドンピシャといえるだろう。また、島崎は過去に番組の企画で韓国海兵隊に体験入隊したことがあり、その経験も起用の理由になった可能性がある。

 放送開始日は集団的自衛権の行使容認が閣議決定された当日。さらに、同日に高校3年生を中心にした若者に自衛隊の入隊募集案内が大量に送付されたことがネット上で話題になっており、お役所らしからぬ「仕掛け」を打ってきたことがうかがえる。

 だが、非常にデリケートな政治的問題をはらんでいる側面もあり、AKBメンバーが広告塔として出演したことに対して以下のような批判の声も上がっている。

「こういう政治的なCMに出てほしくなかったなあ…」
「国防という任務の性質を考えればこうした勧誘方法は不適切。タレントやキャラクターにつられてやって来る応募者でもいいのか」
「アイドル使って綺麗ごとばかりアピールしてないで、自衛隊に入ったら戦争に参加する可能性があるとキッチリ言うべき」

 「集団的自衛権の行使容認=戦争」となるとは一概にはいえないのだが、アイドルが政治問題に絡んでくることに対してはファンならずとも拒否反応が強いようだ。

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