AKB48・島崎遥香、自衛官募集CM起用で波紋…そのウラにある秋元康と電通の巧妙な思惑


 そもそも、なぜAKBが自衛隊のCMに起用されることになったのか。その背景には、AKBグループ総合プロデューサーの秋元康氏と大手広告代理店の存在があるようだ。

「秋元氏は安倍晋三首相と親密な関係を築いており、自宅に招いて昼食を振舞うほどの仲。その時は下村博文氏や小泉進次郎氏ら党の重役まで同席した。その甲斐あって秋元氏は東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事に選ばれ、一部では開会式の総合演出の候補として名前が挙がっているとまでいわれています。また、AKBグループと密接な関係にある大手代理店『電通』も政府とのつながりが強く、今回の自衛隊CMの“仕掛け”は秋元氏と電通が中心になって絵を描いたようです」(週刊誌記者)

 一部では、秋元氏が自民党と協力関係にあり、安倍政権が打ち出している「タカ派戦略」を支持しているのではないかとも危惧されているが…。

「それは誤解でしょう。秋元氏は根っからの商売人ですよ。昨今は芸能界も広告業界も不況にあえいでおり、予算も縮小の一途をたどっている。しかし、財源が税金である官公庁の仕事は潤沢でカネ払いもいい。そういった背景があって、秋元氏は電通とともに政府とのパイプを強めて稼ごうとしている。また、AKBで稼ぎまくった秋元氏は金銭欲より名誉欲が最近は強まっているようですが、政府関係の仕事ならそれも満たされる。秋元氏は安倍政権だから協力しているわけではなく、単に権力者に擦り寄っているに過ぎません。だからこそ、タチが悪いともいえますが…」(前同)

 一にも二にもカネのためという業界の大人たちと、若者を取り込みたい政府側の思惑が重なり、それにAKBメンバーが使われたという構図のようだ。政府関係で最大のビッグビジネスは2020年の東京五輪・パラリンピックだが、もし数年のうちにAKBの人気が凋落して存在が消えたとしても、秋元氏が政府と強力な関係を築いていれば新たなアイドルを生み出して起用することは十分にあり得るだろう。AKBの成功で満足することなく、秋元氏はファンの知らぬ間に着々と磐石の体制を築こうとしているようだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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