決めゼリフと対応力が大事!? 放送作家から重宝される「台本を書きやすい」芸人とは


 ほかに「決めゼリフ」があるので台本が書きやすいコンビとしては、「角野卓造じゃねーよ!」「前歯の神経、死んでます」といったギャグを持つハリセンボンの名も挙がった。

「彼女たちも、そういったギャグで簡単に場を盛り上げることができるので、台本の流れどおりスムーズにいきやすいんです。一方、『たんぽぽ』や『ニッチェ』といった後発の女芸人コンビには、残念ながらそういった鉄板の展開がほとんどないので、台本を書いても味気なく思えてしまいます。また、近藤春菜はMCからどんな球を投げられても返せるので、台本には『(受けてリアクション)』と書きさえすれば、あとは絶対に笑わせてくれる発言をしてくれる。だから安心なんです」(同前)

 つまり、台本を書きやすいお笑いコンビというのは、セリフ回しなどで制作スタッフがある程度展開を予想することができ、さらにそれ以上の爆発力を隠し持っているタイプの芸人のようだ。

 群雄割拠のMC新時代。テレビ業界が探し求める「ポスト有吉」の座をつかむのも、やはりそういった存在なのかもしれない。
(文=今井良介)

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