握手会再開のメド立たず窮地…AKB48運営が新たなファンとの「交流イベント」を検討中


「当初、運営サイドは警備強化をアピールして握手会を早期に再開させる予定だった。約7万人が集まった選抜総選挙の開票イベントで全員の金属探知機チェックが実施されたのも、そのアピールの一環でした。だが、警察や世間の反応は思った以上に厳しく、すぐに再開すれば『メンバーを危険にさらしてまでAKB商法にしがみつくのか』といった批判は免れない。しかし、AKBが驚異的な売上を維持しているのはCDに握手券や投票券を付けているからに他ならず、交流イベントをしなければAKBのビジネススタイルそのものが崩壊してしまう。AKBはシングル17作連続ミリオンという記録を更新中で、運営側はこれを途絶えさせたくないという気持ちも強い。だからこそ、別の交流イベントという話を出してファンの反応を見たのでしょう」(芸能関係者)

 そのような意図があったという湯浅支配人の発言だが、ファンの反応は厳しいものが目立っており、以下のような意見がネット上に書き込まれている。

「握手会に代わるようなものがあるならとっくに導入してただろ」
「ボウリング大会とか今のAKBでやるの無理ありすぎるし余計に危ないだろ」
「大人数をさばけて満足度もあるイベントとなると握手会しかないんだよな」
「握手会は誰でもCDを買えば参加できるからいいのに。ツアーとかの交流イベントだと抽選制になって興味なくなるわ」
「オレは握手会がなくなったらCD買うのやめるな」

 また、代わりのイベントについてだけでなく、延期となった握手会に関しても「飛行機を予約したのにキャンセルしなきゃ…」「せっかく握手会のために仕事のスケジュールを無理して調整したのに」「延期になったら行けるか分からんし、CD返すから返金してほしい」などといった苦情が上がっている。

 AKBは8月27日に37枚目のシングルを発売することが決定しているが、通常ならこれも握手券が付く予定だった。そうなれば18作目のミリオンとなることも確実だったが、ファンの大量買いを見越した“握手券ドーピング”が使えないとなればどうなるか分からない。姉妹グループに目を写すと、NMB48は6月発売のシングルが延期になる可能性が浮上したと一部で伝えられ、SKE48は7月発売のシングルを「握手券付き」として予約受付するなど対応が分かれており、その混乱ぶりが浮き彫りになっている。

 握手会がAKBグループの収入基盤であるという紛れもない事実と、メンバーの安全やファンの気持ち、そして警察・世間の反応。さまざまな思惑が交錯している握手会の再開問題。握手会を強行するにせよ別のイベントに替えるにせよ、近いうちに何らかの決断を下さなければいけない運営サイドがどのような道を選ぶのか注目したい。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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