「7万人に金属探知機チェック」AKB48選抜総選挙、混乱必至でも厳重警備を貫く運営の狙い

 襲撃事件の記憶が冷めやらぬ中、今月7日に東京・味の素スタジアムで開催されるAKB48選抜総選挙の開票イベント。約7万人のファンが詰めかけるAKB最大のイベントだが、全ての入場者に金属探知機を使った荷物検査が行われることになったと日刊スポーツが報じている。

 同紙によると、襲撃事件から2日後の5月27日に警視庁調布署がAKBの運営会社「AKS」と協議し、さらなる警備の強化を要請。AKS側が金属探知機の使用を了承したという。翌日の8日にも大島優子の卒業セレモニーが行われる予定となっており、二日間で計14万人が金属探知機によるチェックを受ける見込みだ。

 通常、大規模なコンサートやスポーツの試合があっても警察が動くことはなく、基本的に警備態勢の程度は主催者の裁量に任せられる。だが、今回は社会的にも注目度の高かった事件の後ということもあり、調布署が積極的に働きかけたようだ。当日は、スタジアム周辺をパトロールする警察官の数も増員される予定だという。

 金属探知機は、6月2日から再開されたAKB48の劇場公演で導入済み。空港にあるようなゲート式の探知機が2台設置され、ケータイや時計などの金属類は透明のビニール袋に入れるよう指示される。それでも反応があった場合は入念なボディチェックを受ける。AKSの発表によると警備スタッフは以前の8人から17人に増員。警視庁からの指導を受け、メンバーと近い客席最前列を使用禁止にするなどの措置もとっている。

 だが、劇場に集まった100人程度のファンをチェックするだけでも開演時間に間に合わず、公演のスタートが15分ほど遅れる事態に。早く会場に入りたいとイラ立つ一部のファンからは「意味わかんねー」「厳重にしすぎだ」といった不満も聞かれた。

 あれだけの事件があったのだから、これくらいの手間と遅れは許容すべきだろうが、総選挙イベントで7万人をチェックするとなれば、どれほどの時間が掛かるのか。劇場公演ですら不満の声が上がったのだから、大イベントで実施したらどうなるか予想もつかない。すでにファンからは「何時間も前に会場に行かないと間に合わないかも」「絶対に手間取る奴が出るな」「混乱必至だろ」などといった意見も上がっている。

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