「7万人に金属探知機チェック」AKB48選抜総選挙、混乱必至でも厳重警備を貫く運営の狙い


「警視庁からの要請でもあるため、どんなに時間が掛かろうと今回の総選挙イベントで金属探知機チェックは必須。運営側は、7万人に対応できるくらい警備員や機材をケタ違いに増やして臨むつもりのようです。それでも観客全員をチェックするのは大変でしょうが、公式サイトで事前に告知するなどしてイベント開始が遅れる可能性も含めて理解を得るしかない」(業界関係者)

 その一方、事件4日後の先月29日に行われた映画イベントで主演のHKT48・指原莉乃(21)が舞台あいさつに立った際には「警備員がゼロ」ということもあった。荷物チェックは行われたものの、担当したのはたったの4人。それ以外の警備は全くない状況だった。これについて「警備態勢が徐々に緩和されている」とも報じられたが、劇場公演や開票イベントは厳重態勢。どこかチグハグさを感じてしまうところだ。

「運営側としては、早めに厳重警備を解きたいのがホンネでした。その理由はAKBの収入基盤である握手会の再開にあります。いつまでも警備を強めていたら、再開ムードが生まれない。指原のイベントは、その意向の表れでしょう。しかし、警備がゼロだったことで批判が生まれた。さらに、再開したばかりの劇場公演やテレビ生中継が入る開票イベントは注目度が高く、警備を手薄にするわけにはいかない。世間の反応が依然厳しいと感じた運営側は、今回の大イベントを徹底した警備強化をアピールする場として利用し、警察や世間を納得させたうえで握手会を早期に再開したいと考えている。これで警備が成功すれば、金属探知機を設置すれば握手会を開催可能なムードになるでしょうからね」(前同)

 とにもかくにも握手会、というのが正直なところのようだ。だが、これほど大規模な会場での全員の金属探知機チェックは前例がない。今回の総選挙は開票結果の行方とともに、イベント進行や警備態勢も大きな注目点になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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