AKB襲撃事件、川栄李奈・入山杏奈の負傷で浮上した「握手会廃止論」


 過去にも、美空ひばりが酸性の液体をかけられた事件や松田聖子がステージ上で男に金属性の棒で殴打された騒動、小泉今日子が生卵をぶつけられた事件、山下智久が液体をかけられたケースなど芸能人が襲われる事件は起きており、これはAKBに限った問題ではない。だが、AKBグループはファンと触れ合える場を積極的に提供してきたのも事実だ。

 事件を防ぐためには警備が重要となるが、主催のキングレコードによると当日は制服警備員・会場整理スタッフ約100名が警備に当たり、握手前にファンの両手を広げてチェックしていた。だが、手荷物検査はランダムで全員に実施していたわけではなかったという。関係者やファンからは「いつかこんなトラブルが起きるんじゃないかと思っていた」という声が多く挙がっており、誰もが何となく予感していた出来事という面があったようだ。

「手荷物チェックの問題など、警備の甘さは以前から指摘されていた。今まで大きな事件がなかったということで、おざなりになっていた事実は否めない。数百人規模の会場ならまだしも、1万人以上も集まることがある握手会イベントで全員に厳重なチェックを徹底するのは人員的に難しい。だがアイドルの安全を考慮すれば、警備費用を惜しまずに徹底しておくべきだった。ネット上では、スタッフがファンの背後にピッタリ寄り添って行動をチェックするモーニング娘。の握手会の警備態勢が素晴らしいとの声も上がっています。それくらいしなければアイドルの安全は守れない」(アイドルライター)

 AKBの握手会はアイドル界でも最大規模であり、チェック体制の不備は時間的な問題もあるのだろう。そもそも参加者とメンバーが至近距離で触れ合える以上、どんなに警備を徹底しても「絶対に安全」とはいかないのが実情だ。

 今回の事件により、SKE48は名古屋で同時期に開催中だった握手会を途中で打ち切り。公演後に行う恒例のメンバーとファンのハイタッチも「当面は行うことができなくなった」として中止になった。また、AKBは31日にもナゴヤドームで握手会を開催予定だった。6月~9月にかけても東京ビッグサイトや幕張メッセなどでの握手会が予定されている。大会場を押さえているため簡単には中止の決断はできなさそうだが、イベントを運営するキングレコードは「実施の可否を検討中。追って発表したい」とコメントしている。

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