井の中の蛙!? それとも戦略家!? 千原ジュニアのバラエティ処世術


「2009年あたりから『笑撃!ワンフレーズ』(TBS系)や『ジャック10』(日本テレビ系)など、立て続けにジュニアさんメインの番組が各局で始まりましたが、そのほとんどはすぐに打ち切りになってしまいましたよね。バラエティ番組のメイン司会者というのは、ひとえにゲストの良さをどれだけ面白おかしく引きだせるかにかかってますから、ジュニアさんはそうしたことが苦手なタイプの芸人なのでしょう。気の合う後輩芸人などであれば、あれだけ上手にイジれるのに、少し毛色の違う芸人やタレントだと遠慮しているように思います。内気でシャイな性格ならではですね。それゆえ、多種多様なゲストが集まる番組の司会は、ことごとく終了してしまったのだと思います」(業界関係者)

 ホームではとびきりのトークを見せながら、アウェイでは萎縮してしまうジュニア。関係者が指摘するように性格の問題なのかもしれないが、さまざまなシーンに対応しなければならない芸人にとってはウィークポイントに違いない。だが、いくつかのメイン番組を担当した経験によって、彼は自分でもその弱点に気づいたのだろう。だからこそ、『いいとも』では要所をおさえながらも控えめな立場を取り、先輩芸人たちとの共演では聞き役に徹する。もちろんそうすることで失うものもあるが、それ以上に無理をして失敗し、評価が下がってしまうことを危惧しているに違いない。ここ最近バラエティ番組で見せる元気のなさは、誰よりも空気が読めてしまうジュニアならではの現象といえる。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

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