『明日、ママがいない』ドラマ内でクレーム団体に反論か…視聴者からは賞賛の声

0220ashitamama_main.jpg※イメージ画像:日本テレビ系『明日、ママがいない』公式サイトより

 芦田愛菜(9)主演の児童養護施設を舞台にした連続ドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)の第6話が19日に放送された。熊本県の慈恵病院や全国児童養護施設協議会などから「施設の実態と違いすぎる」「イジメの原因になる」などと抗議され、日テレ側が「子どもたちに配慮する」と内容変更を明言していた同ドラマだが、第6話の作中でクレームに対する“反論”をしたのではないかと話題になっている。

 第6話では、施設の卒業生で職員として働くロッカー(三浦翔平=25)が過去のトラウマから警察沙汰を起こし、子どもたちが「自分たちまで白い目で見られたくない」と彼を施設から排除しようとする場面があった。これに対して今まで悪役だった「魔王」と呼ばれる施設長の佐々木(三上博史=年齢非公表)が子どもたちを集め、その間違いを丁寧に諭すというシーンがドラマの山場として用意された。

 この長ゼリフが、抗議団体に向けた番組側からのメッセージになっているのではないかといわれている。具体的に抜粋すると以下のようなものだ。

「大人の中には価値観が固定され、自分が受け入れられないものを全て否定し、自分が正しいと声を荒げて攻撃してくる者もいる。それは胸に『クッション』を持たないからだ。分かるか? そんな大人になったらおしまいだぞ。話し合いすらできない“モンスター”になる。だが、お前達は子供だ。まだ間に合うんだ」

「この世界では、残念だが目を背けたくなるような酷い事件や辛い出来事が実際に起こる。だが それを自分とは関係ない、かかわりたくないとシャッターを閉めてはいけない。歯を食いしばって一度心に受け止め、何が酷いのか、何が悲しいのか、なぜこんなことになってしまうのか、そう考えることが必要なんだ」

「うんざりだろ? 上から目線で『かわいそう』だなんて思われることに。何が分かるってんだ、冗談じゃない。かわいそうだと思う奴こそが、かわいそうなんだ。 つまらん偽善者になるな。つまらん大人になるな。つまらん人間になるな」

「いいか最後にもう一度言うぞ。一度心に受け止めるクッションをその胸に持ちなさい。世界に存在する、あらゆる汚れや醜さから目を背けず一度受け止めてみなさい。それができる人間は、一方でこの世界の美しさ、愛おしさを知ることができるだろう」

 抗議前から決まっていたのか、クレームがあって変更したものなのかは不明だが、番組側からの“反論”としてもシックリくる内容だ。このセリフに対し、ネット上では「ドラマ制作者の心の叫びが聞けてよかった」「クレーマーはクッション抱いて聞くべし」「魔王がまさかの金八先生に」「クレーマーのおかげで神回が生まれたな」などといった賞賛の声が多数挙がっている。

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