チェックインしたホテルは、いつもよりちょっと安めのホテル。まだ海のものとも山のものともわからない相手なので、余計な出費は抑えたいという筆者の本音がこういうところに表れてしまう。
ここに来るまでの雑談で、ノコちゃんが出会える系サイトで男性と出会うのは筆者で二人目だということがわかっていた。それゆえ、ホテルの良し悪しなどまだわかるまいと判断してのことだ。
無事に入室すると、一言断ってから一服する筆者。相手が超絶イイ女なら煙草を吸う気持ちも起きないのだが、まあそんな事は稀である。そして一服の途中でノコちゃんを促して先にシャワーを浴びてもらうことにした。
ノコちゃんが浴室に入ると同時に、テレビのリモコンを操作してアダルトビデオのチャンネルに合わせる。音量はもちろん最小にしてのことだ。まず最初に写ったのは、金髪姉ちゃんによるハードコアなファックシーン。ダメだ、これでは和風すぎるノコちゃんとのギャップが激しすぎる。慌ててチャンネルを変える。次に写ったのは昭和に撮られたと思われる田舎くさい女優が主演のものだった。うむ、これなら落差がそう激しくないのでいい感じだ。テレビに写し出される性交シーンを見て気分を盛り上げる筆者。
ムクムク!
数時間ぶりに勃起した我が愚息。やっとのことでお目覚めだ。やはり相手が相手なので、スロースターターになってしまうのは仕方あるまい。
だが、何事も経験である。古風な顔立ちと言ってみたものの、やはり現代の基準ではただのおかちめんこのノコちゃん。そんな女性と最後まで事を成し遂げるには、男としての器の大きさが必要だろう。齢45歳の筆者だが、精神年齢と性欲はまだまだセブンティーン。今日この日の経験もきっと己のためになるはずだ! などと懸命に己を奮起させるべく頑張る筆者であった。
シャワーの音が止むのと同時にテレビを消し、二本目の煙草に火を点ける。そして浴室から出てきたノコちゃんを横目で盗み見る。
ズーん!
どーーん!!
まさにノコちゃんが最初にアピールしていたように、クビレとは無縁のズン胴体型だ。決してぽっちゃりさんではないのだが、Bカップあるかないかの微乳でメリハリに欠けたライン。その裸体から色気を探すのにはかなり骨が折れるだろう。
ハっ! いかんいかん!!
マイナス思考はよろしくない。頑張れトコショー! 何事もプラスに転じさせるのがお前の生き様のはずだ。
ウヒっ! ロリ体型たまらんぶゎい!!
そうだ、そう考えればいいのだ。男性経験が乏しく、未開発のそのボディはまだ誰も足を踏み入れていないゲレンデのようではないか! ノコちゃんの肌の白さと相まって、まさに白銀の雪山ではないか!!
入れ替わりで筆者もシャワーをサクっと浴びて、いよいよ開戦の時を迎えた。
ノコちゃんにベッドの上で仰向けになってもらい、キスからスタートだ。
チュチュっ
わずか1秒足らずでキス終了。よし、これで「A」はクリアだ。後は「B」と「C」だ。頑張れトコショー。
もみもみ
はい、「B」もクリアね。でも流石にこれじゃあマン汁不足で挿入なんてできやしない。筆者の鞄の中には常に携帯しているローションが入っているものの、ここでそれを使おうとするのはあまりにも失礼だろう。
ここはもうちょっと頑張って「B」の工程を続けるしかないだろう。
ガバっとノコちゃんの両足を広げ、クンニの体勢に移行する筆者。
クンクん
遠目から匂い確認。クリア!
クンくん
さらに近づいて臭気チェック。クリア!
よし、臭マンという事態は避けられた。後は清水の舞台からバンジージャンプするだけだ。
ペロぶちゅネるロ
ちゅぷぐちゅペロろ
覚悟を決めクンニを開始。幸い苦みもなく、ごく普通のマン汁だった。よし、コレならイケそうだ!
バター犬になったつもりでペロペロと舐め、小鳥になった気分で陰唇をついばみ、まだ歯の生えていない赤子のようにクリちゃんを甘噛みしていると、ノコちゃんが声を上げて感じ始めてきた。同時に、ジュプジュプと愛液が分泌してきて、見る間にグジョ濡れになるおまんちょ。
これなら、すんなりインサートできそうだ。しかし、まだ愚息はフル勃起にはほど遠い。そこで、攻守交代を申し出ることにした。
「ね、今度はノコちゃんが俺のを舐めてくれるかな?」
そう告げてベッドの上で仰向けになる筆者。
「上手にできるかわからないけど、痛かったらゴメンなさい」
筆者の股の間で正座したノコちゃんが愚息に顔を近づけながらそう言ってきた。そして、フェラチオの開始前にとんでもない行動に出たのだ!
チュっ
なんと、フェラの前にご挨拶とばかりに亀頭の先っぽに軽くキスしてきたのである!!
はキュぅぅぅぅぅぅぅん!
自然の行動なのか計算しての行動なのか不明だが、こんな仕草されたらたまったもんじゃない。途端におかちめんこのノコちゃんが超絶可愛く見えだしてきた!!
フェラチオ自体はまだまだ未熟だったのだが、最初のキスの衝撃が強かったおかげで速攻フル勃起する我が愚息であった。
「も、もう十分だよ、ノコちゃん。そろそろ入れるね」
スルルンとゴムを装着して、正常位で合体開始だ。さきほどは軽いキスしかしなかったが、今ではノコちゃんが愛おしくてたまらない。腰を振りながらベロネログヌレロのハードなディープキスを行うトコショー。
ふぅ。
フェラチオの段階で既にレッドゾーンに突入していたので、数分ほどのピストンであえなく発射してしまった。
賢者タぁイッムっ!
あれ? なんで俺、あんなに興奮してたんだ? 急速冷凍する筆者のテンション。ヒャド、ヒャダルコ程度ではなく、ヒャド系最強クラスの呪文「マヒャデドス」並みの冷気が筆者を襲ってきたのだ。さすが賢者である!
そそくさとティッシュで後処理をして、終わりを告げる筆者であった。
その後ホテルを出たところでサヨナラして、この日のデートは終了。
ノコちゃんと別れ帰路の途中でフと思いついた。ノコちゃんのあの顔は百人一首の姫の顔ではなく、福の神の顔だったのかも! だとしたら、新年早々なかなかの縁起物だ。きっと今年も気持ちのいいセックスをたくさん味わえることだろう。そう思い込むことにしたトコショーなのであった。
(文=所沢ショーイチ)
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