「頭が真っ白に…」ではない!? 女性の「イク」は実際にはどのような感覚なのか


■「熱い塊がカラダを駆け上がってきて、頭に昇り弾ける」
 「熱い」という時点で、「真っ白」とはほど遠いということになる。また、膣だけではなく頭部にまで何かが達するということは、まさに全身で感じているのだろう。

■「頭の中で花火が打ち上がるイメージ」
 これまた「頭」関連である。花火は当然、線香花火だのねずみ花火だの小さいものではないとのこと。

■「掘っていたところから噴水が沸き上がるイメージ」
 上記の花火と似ているのかもしれない。なお、必ずしも潮吹きと直結するわけではないようだ。

■「全身が硬直して動きが止まる」
 「全身」には「声」も入るとのこと。アダルトビデオの世界では、女優が「イクー!」と絶叫しながらのたうち回るシーンをしょっちゅう見かけるが、実際はその真逆ということか。行為のさいちゅうに、女性の動きがストップしたら本イキの可能性が高いのかもしれない。

■「蚊に刺されていることに気付いた瞬間から掻き毟るまでの数秒と同じ」
 この感覚なら男性でも味わったことがあるはずだ。確かに、気付いた瞬間襲ってくる痒みは独特のものである。

■「ジェットコースターが落ちる瞬間のカラダが浮く感覚」
 エレベーターが下がっていく時と似ているかもしれない。何かに捕まりたいような、捕まっても残るフワッとした、あの感覚である。

 
 むろん、オーガズムの感じ方には個人差があるだろう。頭が真っ白になる女性とているはずだ。いくら考えたところで、残念ながら一生味わうことができない感覚であるが、ジェットコースターに乗る際や蚊に刺された際に「女性のオーガズムとはこういうものなのか」と思いを馳せるのも一興である。
(文=菊池美佳子)

菊池美佳子(きくち・みかこ)
1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21~29歳の間、キャバクラ嬢・テレフォンセックス嬢・企画物AV嬢としても活動。引退後、文筆業に転身。
■著書:『2010年代 ニッポンの風俗』『つけちゃうぞ! 大人の保健体育』
『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』

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