AVと特撮の密接な関係 ハイクオリティ特撮AV『対魔忍ユキカゼ』の“本気度”を堪能せよ!!


 二人の体型を美しく彩るセクシーで機能的な戦闘服。石井隆の映画を思わせる光と闇を際立たせたスタイリッシュな映像。シャープで緊張感を煽る音楽と、全ての要素がAVの枠を越えた豪奢さで、小気味よいカット割りもあってグングン引き込まれて行く。 
 

 ドラマ部分も、夏目とさとうが殺陣を見事にこなして、AVにありがちなお寒いアクションとは一線を画す肉弾戦を披露すれば、トニー大木や小沢とおるなど脇を固める演技派AV男優陣も大仰な演技で花を添える。かと言ってカラミにも一切手を抜かず、SM的要素の強い拘束プレイや、大量のザーメンが飛び交うダイナミックな大乱交。さとうの全身痙攣状態でイキまくるオナニーや、夏目の豪快な潮吹きに中出しファックと、ハードコアと呼ぶにふさわしい濃厚なプレイが目白押し。 
 

 また特撮ドラマらしいフェティッシュなプレイも盛り込まれている。娼館に入った二人が研修と言う名の調教を受けるシーン。蛍光色のローションを全身に垂らされた二人は、複数の男たちに体中を弄られ、指マンを施される。「やめて!」と叫びながら、じょじょに感じてしまいボディーをもどかしげにくねらせるのだが、ローションで照り輝く肢体は現実離れして、どこかアンドロイドを思わせる。調教が終わって闇の住人にお披露目となり、群がる男たちから複数の手で揉みしだかれる様は、触手マンガの第一人者である前田俊夫作品を彷彿とさせる淫猥さだ。また戦闘服から乳房と性器を露出させて戦う夏目とさとうの姿は、最近エロ劇画界で静かなるブームを巻き起こしている三条友美の異色SF劇画『人妻人形・アイ』を実写化したかのような迫力に満ち溢れている。こうした近未来性の中にも恋愛要素を絡めて、ドラマに深みを持たせている。 
 

 本作を演出するのは、単体作品からギャル、熟女まで幅広いジャンルを手掛けるきとるね川口。もともとドラマ作りには定評のあるAV監督だが、ドラマにカラミに特撮にと様々な要素があって冗長になりがちな題材を、手堅くまとめ上げている。

 これまで数多く作られた特撮AVの中でも際立った存在感を放つ入魂作だ。
(文=猪口貴裕)

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