バラエティにおびえる能年玲奈、“危なっかしくて目が離せない”が魅力!?

1029nounen_main.jpg※イメージ画像:『Cut 2013年11月号』ロッキング・オン

 ヒロインを演じた朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)が終わり、バラエティ番組への露出も増えてきている女優の能年玲奈。28日にはトークバラエティ『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した。

 恐る恐るといった感じで登場した能年は、緊張しているかを尋ねられると「してます」と即答し、その理由を「あんまりこういう場に慣れてない」と説明した。MCを務めるくりぃむしちゅー・上田晋也の「よく、この番組出てくれましたね?」には「えっ」とびっくりしながらも、「でも、楽しそうだったので…」と消え入りそうな声で答えた。

 能年がブレイクするきっかけとなった『あまちゃん』出演の経緯を聞かれたときも、「オーディションを受けて、三次くらいあったのかな…」とうつむき加減で話したことから、「ここ図書館じゃないから、もうちょっと声張っても大丈夫よ」と声の小ささを指摘されるなど、自ら「話ベタ」という能年らしい一幕も。くりぃむしちゅー・有田哲平のイメージについて尋ねられた際には、長いシンキングタイムの末に「…ない」と答え、上田については「私が話すテンポが遅いので『早くしゃべれ!』って言われるんじゃないかって、おびえてます」と終始、独特な空気を醸し出していた。

 現在20歳だが、お酒はほとんど飲まないという能年。20歳になってから始めたことについては「七三(分けに)にしました」「かっこいいかなと思って」という珍回答を炸裂。おそらく多くの人が興味があるであろう『あまちゃん』終了後の私生活については「ダラダラしてます」と答え、何もない日は昼ぐらいまで寝て、ポテトチップスを食べたり映画を観たりしているようだ。しかし、その映画の鑑賞法も独特なようで、松本大洋の原作漫画を実写化した『ピンポン』をここ一週間で10回ぐらい見ているという。

「これまでも『あさイチ』(NHK)や『火曜サプライズ』(日本テレビ系)、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の『テレフォンショッキング』などに出演していますが、何を聞いてもワンテンポ遅れるしゃべりと目線を合わせない様子は相変わらずでした。しばしば能年が質問に黙りこんでしまうことから『ごめんね、将棋の竜王戦やってるわけじゃないから』とツッコまれていましたが、何をやっても笑いに転化したりしてうまく処理してくれるのがこの番組の利点です。くりぃむしちゅー、ネプチューン、チュートリアルと実力派の中堅芸人が揃っているので、出演者はある意味安心してトークを展開させることができます。いちいち『ハッ』と声を出して間を置いたり、一視聴者としても見ても緊張している様子が伝わってきましたが、本格的なトークバラエティは初ということを考えたら、視聴者に能年のタレントとしての”素”を見てもらえるいいきっかけになったのではないでしょうか」(芸能ライター)

 ネット上では「トークは危なっかしいが、ただただかわいい」「バラエティ向きではないのに、がんばってるのが伝わってくる」などと、能年のキャラを踏まえたうえで応援する声も上がっている。番組でも『国民的ヒロイン』と紹介された能年だけに、苦手といわれるフリートークには注目が集まっているようだ。

「『あまちゃん』が予想以上の大ヒットとなってしまったため、次の仕事選びは慎重にならざるをえない状態だと言われていましたが、来夏公開予定の映画『ホットロード』のヒロインに決まったことで、女優・タレントとしてやっと“次のステージ”に進んだイメージがあります。能年はこれから順調にキャリアを積むことができれば、映画やドラマへの出演も増えていくでしょうし、そう考えれば、宣伝のためにバラエティへの露出は避けては通れません。『しゃべくり』といえば、ゲストが女優であろうと無茶ぶりをしたり、キワドい質問を繰り出すツッコミのキツい番組です。その危うさも、魅力のひとつですが、今の時期にそういった番組に出ておくというのは、バラエティの耐性をつける意味でもよかったと思います」(同)

 ほぼ無名の状態から一気に大ブレイクしたことで、どこか一発屋の匂いも漂わせていることも否めない能年。『ホットロード』で演じる金髪不良少女役はもちろんながら、バラエティ対応能力も含め、20歳の“国民的女優”はいったいどのような成長を見せてくれるのだろうか。
(文=津本ひろとし)

men's Pick Up