海藻ヌードもある? 指原莉乃、初の写真集へ過激なセルフプロデュース

 9日からスタートしているHKT48・指原莉乃の冠番組『指原の乱』(テレビ東京系)。同番組は、昨年公開された指原の初主演映画『ミューズの鏡~マイプリティドール~』を手掛けた福田雄一監督とともに、指原がやりたい企画に挑戦していくというドキュメントバラエティだ。

 前回の放送では、指原が「初めての写真集を出したい」と提案。福田監督は「胸が残念」「さっしーの水着は需要がない」など反対する様子を見せたが、目標とする作品に宮沢りえの『Santa Fe(サンタフェ)』(朝日出版社)を挙げるなど、ヘアヌードも辞さない姿勢の指原。そんな本人のやる気とは裏腹に、ネット上では「これぞ誰得?」「見たくないし、買わない」などの声が上がっていた。

 先週は大手出版社の光文社に突撃し、AKBメンバーの写真集などを手がける編集者・青木宏行氏に出版を直訴したところで終わっていたが、第2回が16日深夜に放送された。青木氏は、昨年指原が出版したフォトブック『さしこ』(講談社)に触れて「あれを超えるものってなかなか出せない」「プレッシャー大きいですよね」と困っている様子を見せたが、指原は「貝殻とか」と、かつて武田久美子が披露した貝殻ビキニにも意欲的な姿勢を見せ、「海藻もやる」という過激な提案も飛び出した。

 また、予算の話になると、「写真集の予算はだいたい300万円ぐらい」と青木氏から説明があり、大島優子の写真集を制作したときは予算内に収めるためにAKBのロス行きに便乗して撮影したことを明かした。そこで、「スペインで撮りたいとか、イタリアで撮りたいとかなっちゃうと」と言われると「大分で撮りたい」「ヨーロッパとか言いません」と贅沢は言わないと強調した指原。最終的には「本当にそのへんでいい、(所属する)太田プロでいいですから」と、ロケーションにはこだわらない姿勢を見せた。さらに、移動は「いつもエコノミーなんで、安心してください」と経費がかさまないことをアピール。

「美人で売っているタイプではないので、ヨーロッパなどの海外ロケで“非日常”の美しさを演出しても、それこそ『誰得?』となってしまいますよね。それより、指原の場合は生々しさというか、日常に潜むエロスを狙うほうが正解でしょう。フォトエッセイのグラビアも、どこかノスタルジックでフェティッシュなものでしたし。番組内では販売目標を5万部としていましたが、出版不況の今は全体的に売れ行きは厳しい。今年の総選挙でまさかの1位を獲得するなど、意外と厚い支持層を持っているといわれる指原ならある程度売れると思いますが、5万部はさすがに無理があると言わざるを得ないでしょうね。売上好調といわれる島崎遥香の『ぱるる、困る。』(集英社)が初週2.8万部、板野友美の『ともちん』(講談社)は発売1週目で約2万部の売り上げですから、指原の5万部というのはかなりハードルが高いですよ」(芸能ライター)

 撮影場所にはこだわらないと言っていた指原だが、カメラマンに関しては「有名な人じゃないとダメなんですよ」と、誰でもいいというわけではないようだ。そこで、カメラマンのキャスティングの話になると、指原もお世話になっているという桑島智輝氏の名が挙がった。

「名前がすんなりと出る時点で、完全に台本どおりではあるのでしょうが、桑島氏は安達祐実のセミヌード写真集『私生活』(集英社)を撮影、さらには安達との熱愛もウワサになるなど、今話題の存在です。そのカメラマンを候補に挙げるところは、さすがに指原の番組。エンターテイナーですよね。もちろん、桑島氏は篠田麻里子や小野恵令奈の写真集も手がけるなどAKBとも関連が深いし、売上が見込めるという計算もあるのでしょうが…。それより、指原はカメラマンのギャラの仕組みなど、制作の内幕に興味津々な様子。秋元康がかねてから『放送作家にならないかと勧めている』『何年かしたらAKBの裏方をしている』と語っており、実際にHKT48劇場の支配人を兼任していますが、やっぱりプロデューサー気質なんじゃないかと思ってしまいましたね」(同)

 番組内では「いろんな人が動いて写真集ってできるんだなと思って、改めて感謝の気持ちができました」とも語っていた指原。次回の放送では桑島氏とのギャラ交渉が始まるようだが、この写真集企画がどう転がっていくのか、指原のセルフプロデュースの手腕が見ものである。
(文=津本ひろとし)

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