元AKB板野友美“ラスト水着”写真集、売れ行き絶好調! ネットでの評価は…

 卒業理由を「時が来たからです」と話し、8月末にAKB48から巣立った板野友美(22)が9月30日にラスト水着&制服写真集『ともちん』(講談社)を発売した。今作は約8年にわたりAKB48として活動してきた板野の卒業記念として刊行されている。本書では、ラストとなる水着や制服カットのほかに1万5000字インタビューなどが掲載されており、彼女がオシャレに目覚めたきっかけや、AKBに入る前の恋愛遍歴、AKB初期の挫折やギャル路線への変身の経緯なども赤裸々に明らかにされている。

 ギャル路線転向のくだりでは、中学校3年の終わりに友情の証として友だちとファミレスでピアスの穴を開けたことを語った板野。髪の色も以前から変更したいと考えていたため、高校進学と同時期に思い切って黒髪から茶髪へ。その時点からキャッチフレーズを「お耳がぴょんぴょん」から「●●歳の板野友美です」とシンプルなものに変え、“かっこいい板野”を目指し始めたという。この変身は、総合プロデューサーの秋元康氏には事後報告となったが、別段なにも言われなかったそうだ。

 その後、08年に『Cawaii』(主婦の友社)モデルに選出され、メンバーではいち早くソロデビューするなど活躍することとなった板野。しかし、AKB在籍中の活動はどれもが苦難の連続であり、特に09年に始まった総選挙で上下動する順位は常に彼女の悩みの種だった。

 そんな落ち込んだ時こそ、ファンの声援が励みになるのではと思いきや、板野は『スター=手の届かない存在』と考えているらしく、握手会でもあえて喋らないようにしていたという。ファンからのウインクのリクエストにも「嫌です」とバッサリ断るなど、無理して自分を作ろうとせずに、自身が考えている“かっこいい”路線をひた走っていたという。その時期は、握手会のレーンには一時期人が並ばなくなったが、ブログなどで考え方をファンに伝えるのは“ダサい”と考え、それでも自分の信念を貫き通したそうだ。その結果、ファンにはある程度の理解を得ることもでき、“かっこいい板野”が浸透することにも成功していったようだ。

 このような板野の美意識や価値観とも言えるものがうかがえるインタビューの他にも、“素の板野”をもっとも知る歴代マネージャー6人による覆面座談会や家族のインタビューなど、“読み物”としての内容も盛りだくさん。さらに、浜辺や船上でのビキニ姿、埠頭に佇む大人っぽいショット、卒業公演グラフィティなど、まさに板野の魅力が存分に発揮された写真集となっている。この「AKB48卒業記念」写真集は、発売1週目で約2万部を売り上げ、写真集部門では1位、総合部門でも5位と売れ行きは好調だ。

 だが、好調な売れ行きに反して、ネット上では写真集に掲載された板野の水着姿の先行カットに対し、「胸の大きさがバラバラ」「同じ表情が多い気がする」「幼児体型」など、辛辣な意見も飛び交っているようだ。

「この先行カットはかなり物議を醸しているようです。船上で腰回りを薄手の布で隠しただけの“背中越しのセミヌード”カットがあるんですが、腰の左側のクビレ部分が作為的な色味で、写真集では日常的に行なわれる“修正”のミスではないかと指摘する声もあります。ここから端を発し、常々言われている板野の整形疑惑へと話がつながっているようです。ですが、この修正や整形も確証があるわけではないですからね。修正は影と屈折、整形は成長であると言えますからね(笑)。悪評も評判の一つと捉えることもできますし、ここまで騒がれるのも人気のひとつと考えていいかもしれませんよ」(芸能ライター)

 現在、板野は有名ブランド・サマンサタバサとイメージ契約を結ぶなど女性からの支持を多く得ている。これまではブログなどで自身の考えを明かさずにいたため、AKB時代の握手会での“塩対応”が批判されたこともあった。だがその理由も明確にされたこのインタビューを読めば、今まで板野に抱いていたイメージが一新することもあるだろう。この本の最後で板野は「今の自分がどんなにちっぽけでも、また一段ずつ階段を登ればいいかなって思っています」とインタビューを締めている。AKBという国民的なグループから離れ、一個人として活動していくことを選択した板野。8年間夢に向かいコツコツと歩み続けることができた板野ならば、目標である“ソロでアリーナツアーができるアーティスト”も現実のものとする日が来るのかもしれない。
(文=東風博己)

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