『ハクバノ王子サマ』サプライズ主演の優香、深夜ならではの濡れ場に期待大!!

hakubano1003main.jpg※イメージ画像:読売テレビ『ハクバノ王子サマ純愛適齢期』より

 秋の改変でスタートしたドラマ『ハクバノ王子サマ 純愛適齢期』(日本テレビ系)。第1回放送まで主演女優を明かさないということで放送開始前より話題を呼んだ同作品だが、10月3日の第1回放送で、ヒロインである原多香子を演じるのが優香(33)であることが明らかになった。

 制作サイドより「主演ドラマは約1年半ぶり」「ヒロインと同世代」などのヒントが示されていたこともあって、ネットでは事前予想が盛り上がる一幕も。対抗馬に深田恭子(30)や仲間由紀恵(33)の名前も挙げられていたが、最有力は優香だったため、Twitterのハッシュタグ「#ハクバノ王子サマ」には、「予想的中!!」といったようなつぶやきが数多く寄せられている。

 原作は、「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に2005年から2008年まで連載されていた人気コミックスの『ハクバノ王子サマ』(著:朔ユキ蔵)。女子高を舞台に繰り広げられる、年下男と年上女のラブロマンス作品だ。「ビッグコミックスピリッツ」の読者層は男性が中心ということもあり、原作では脱サラを経験した25歳の新人教師・小津晃太朗が主人公なのだが、ドラマでは、32歳独身の英語教師である原多香子の視点をメインに物語が進む。

 これについて、国内外のドラマに精通する芸能誌記者の男性は話す。

「23・4時台のドラマの主なアピール先は、いわゆる『F1層』です。これは20歳から34歳までの女性を指すマーケティング用語ですが、2008年の『夢をかなえるゾウ』(日本テレビ系)が好評を博して以来、NHKが『祝女』をシリーズ化したりもして、特に30代のキャリアウーマン向けの作品が多くなっていますね」

 そんなマーケティング戦略のためか、ドラマの脚本からは、女性視聴者をかなり意識していることがうかがえた。たとえば、原作第1巻では小津晃太朗の飲み友達の口から「30越えた女に手ぇつけると すぐに結婚とか言い出しそうでキッツイよ~~~」という禁句とも言えるホンネが飛び出しているが、ドラマのセリフには採用されず。その代わりに、「結婚できない女の悲哀」に割かれるフィルムはかなり多めになっている。また、“白馬の王子様”を待つシンデレラ的な存在である原多香子の心理描写がメインになることによって、作品のメルヘンチックな面が強調されているようにも思える。

 ところで優香といえば、『志村X』(フジテレビ系)から『志村笑!』(フジテレビ系)まで、水曜深夜枠で16年にわたり共演する志村けんを筆頭に、並み居るお笑い芸人との軽妙な掛け合いをよく目にし、女優というよりもバラエティアイドルとしての存在感が大きい。『グータンヌーボ』(フジテレビ系)では、江角マキコ(46)らと笑顔でトークを盛り上げて女性視聴者からの支持も集めたこともあり、キャスティングする側としてはかなりの安全牌なのだろう。

 『ハクバノ王子サマ』では、そういったイメージとはうってかわって、不幸の塊のような女性を演じている優香。涙袋にシワを増やしての陰鬱な表情も、どこかコントのワンシーンとかぶってしまいそうだが…。

「これなら、仲間由紀恵のほうがよかったんじゃないかなと思います。『トリック』シリーズ(テレビ朝日系)で幸薄女を演じた仲間由紀恵のほうが、イメージ的にも合っているハズですよ」(前出・芸能誌記者の男性)

 さて、そんな優香だが、『ハクバノ王子サマ』で新境地を掴みとることはできるのだろうか。原作マンガのファンであるという男性は話す。

「やっぱりエロですよね。原作は青年向けマンガ雑誌に連載されていた作品なので、かなり頻繁にエロが挟まってきます。あまり話してしまうとネタバレになってしまいますが、情熱的なカラミも『ハクバノ王子サマ』の醍醐味で、それがドラマでカットされるということはないと思います。メインの視聴者層が女性とはいえ、時間帯も考えれば、“濡れ場”も十分あり得るかと」

 作品のメインターゲットが「大人のオトコ」から「オトナ女子」へと180度変更されることとなった『ハクバノ王子サマ』。とはいえ、男と女の激しくカラミ合う筋書きは変えようがない以上、優香のセクシー演技にもかなり期待がもてるのではないだろうか。
(文=是枝 純)

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