「今だから言うけど、辞めたくて辞めたくて」広末涼子が休業時の心境を告白

hirosue0708main.jpg※イメージ画像:『an・an 2012年5月30日号』マガジンハウス

 女優の広末涼子が17年ぶりに連続ドラマの主演を務める『スターマン~この星の恋~』(フジテレビ系)が7月9日から放送される。映画『20世紀少年』シリーズなどで知られる堤幸彦が演出を務める同作で、広末が演じるのは3人の息子を育てる肝っ玉のシングルマザー。さらに、突然現れた年下の青年に一目惚れするという役柄を演じることで注目を浴びている。

 ドラマのスタートを前に、7日には毎回3人のゲストが自由にトークを繰り広げる『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演。同ドラマで演出を務める堤と共演者の小池栄子とともに、撮影時のエピソードから私生活に至るまでトークを展開させた。

 「物心ついたときから女優になりたかった」という広末は、小学5年生で自作自演の短編ビデオをつくっていたといい、一方の堤は「AD時代は給料(月給)2万5,000円だった」、さらに小池は「テレビの世界ラクそうだな、となめてかかっていたところがあった」というふうに、三者三様に語った。また、広末と小池は同じ歳でともに既婚者ということで、家事と仕事との両立にも話がおよんだ。

 とくに、2児の母である広末は「撮影中は5時起きで3食分つくる」「なんで洗濯物って、ちゃんと毎日やってるのにこんなに減らないんだろう」と多忙ゆえの悩みを語り、買い物だけは時間がないとできないことから「冷蔵庫がスーパーとつながっていればいいのにっていつも思う」とリアルな生活の様子をさらした。

「広末といえば、ダンナであるキャンドル・ジュン氏との離婚危機は相変わらずで、今や完全な別居状態といわれています。やはりというか、これを聞く限り家事は全部広末がやっているようで、普段の生活に夫の影はないですね。小池が『洗濯は旦那さんがやってくれる』『うちは2人だけだから、できるときにできることをお互いがすれば』と言っていたのに対して、広末は『うちはやってくれないんですよ~』とおどけるでもなく、まったくノってこなかったですからね。 6日に放送された『さんまのまんま』(フジテレビ系)に出演した際にも、明石家さんまに『まだ、離婚してないよね?』とキワドいツッコミを食らい苦笑しながら否定していました」(芸能ライター)

 その後、堤が「2年ぐらい休んでたよね?」と休業について触れると、「今だから言うけど、辞めたくて辞めたくて」と告白。「女性として豊かにとか、ちゃんと生活のリズムを持ってとか、人間らしく生きたいって思って休んだ」と当時の心境について吐露した。そこで、小池が「辞めたいんだけど、みたいなことも言ったの? 事務所に」と聞くと「辞めたくて、太っちゃったりとか…」と、自ら事務所に見捨てられるように仕向けていたことを語った。

「広末は2003年に前夫の岡沢高宏との結婚と妊娠を発表後、産休に入っています。いわゆる奇行が騒がれたのは、その数年前。タクシーの無賃乗車や、ドラマのリハーサル中に共演者を待たせているにもかかわらず、携帯電話で大声で話すなどの“プッツン”ぶりが話題になりました。広末自身『人間らしく』という言葉を使っているように、当時は心身ともにかなりまいっていたんでしょうね。番組では『見るのも出るのも嫌になって、なんてつまらない人になっていたんだろうって』と語っていましたが、小さい頃から夢見てきた女優という場所でボロボロになりつつあったことで、かなりのダメージがあったのかもしれませんね」(同)

 休業したことで「すごく客観的に自分の仕事をとらえられるようになった」「いかに自分が世界(のすべて)だと思っていたか」とも語った広末。それが映画『おくりびと』などでの好演にもつながったのかもしれないが、32歳の今でも「劣化しない」「演技に幅が出てきた」と言われる存在である。新ドラマのシングルマザー役はもちろん、今後もその女優魂でさまざまな顔を見せてほしいものである。
(文=津本ひろとし)

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