“大物殺し”のローラに浜田雅功がぶち切れる!?

hamada0614main.jpg※イメージ画像:『SWITCH Vol.30 No.12』スイッチパブリッシング

 13日に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に人気ファッションモデルでタレントのローラ(23)が出演。いつも通りの愛嬌と天然ぶりを発揮して、大いに番組を盛り上げていた。しかし、そんなローラに少々冷たい態度をとる人物がいた。MCを務めるダウンタウンの浜田雅功(50)だ。

 今やバラエティ番組に欠かせない存在となったローラ。一流タレントの登竜門的番組といえる『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラーとして活躍し、ハーフ系天然キャラとしての地位は確立されている。モデル出身のタレントとしては、すでに別格という印象すら漂っている。そんな彼女の魅力といえば、どんな大物にも物怖じしない態度。この日の放送でも、ベテラン俳優・平田満(59)の隣に座って、マイペースにトークを展開する様子は堂々としたものだった。

 しかし、共演者の浜口京子(35)がお気に入りの鉛筆を紹介するトークの最中、「わかりにくい」とボソッとローラが言うと浜田が激怒。「ちょっと待て。“わかりにくい”ってなんやねん!」と、ツッコミというより叱責したのだった。これを受けたローラは相変わらず笑顔だったが、浜田は呆れた様子。相方の松本人志(49)が、その後きっちり笑いを生んだことから話を流したが、いきなり説教でも始めるような雰囲気が漂っていた。

 確かに、浜口の鉛筆トークは冗長でメリハリのないものだった。浜口のトークを聞いている浜田も困ったような苦笑いを浮かべているのがわかる。むしろ、昔の浜田なら、ローラの一言の前に、それこそ「わかりにくいわ!」などとツッコんでいたかもしれない。しかし、この日の浜田は浜口のトークに最後まで聞き入っていた。さらには、オチの見当たらなかった浜口のトークに大きな笑いを呼んだのはローラの一言だった。番組全体で考えれば、ローラの無神経な言葉が大きな役割を果たしたといえるだろう。

 若かりしころのダウンタウン浜田といえば、相方である松本も引いてしまうほど、大物芸能人たちや畑違いのアスリートや著名人の頭を叩き続け、あっという間に天下をとった芸人。だが、そんな彼の大物殺しぶりも、自分が大物になった今では新鮮味がないものになっているも事実。また、第二の浜田のような芸人は未だに現れていないのが現状だ。しかし、視聴者とすれば、大物に食いつく若手タレントというのは、いつの時代も見ていて痛快なもの。今のバラエティ界で、そうした役割を担っているのがローラを筆頭とするハーフ系天然タレントたちだというのは言うまでもないだろう。

 かつてモデルのJOY(28)は、「僕は浜田さんのことをマー君って呼んでいる。それがけっこうハマッてるんですよ」と言っていた。そして、そのことについて浜田に呼び出されたことがあり、「お前、これからもずっとそれで行けよ」と言われたという。そんな浜田にとってみれば、今回のローラの発言も、結果的に笑いを生み、決して咎めるようなことではなかったに違いない。だが、それでは自分の役目を失ってしまう。すでに自分が大物になって久しい浜田とすれば、大物キラーとしての自分の役割は若手に譲って、自分はその若手に食いついていこうということなのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)

men's Pick Up