江口洋介が『救命病棟24時』降板でフジに激震、松嶋菜々子は激怒!?

kyumei0329main.jpg※イメージ画像:『救命病棟24時 第4シリーズDVD-BOX』
ポニーキャニオン

 『救命病棟24時シリーズ』は、これまで放映された第1シリーズから第4シリーズまで、視聴率20%前後をキープしてきた大ヒットドラマとして、フジテレビにとってかけがえのないコンテンツである。その作品を支えてきた主演の江口洋介が、7月から始まるシリーズ第5作を急きょ降板するとの情報が「週刊文春」(文藝春秋)に掲載され、大きな話題となっている。

 この一件は、バラエティのみならず、ドラマでも視聴率低迷にあえぐフジテレビにとっては、夏クールの勝負コンテンツである看板ドラマに冷水を浴びせられたようなものである。剛力彩芽を主演させた月9の『ビブリア古書堂の事件手帖』が最終回で8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という最低視聴率を記録してしまったのを始め、『サキ』『ラストホープ』『カラマーゾフの兄弟』も一桁視聴率に終わり、『とんび』や『夜行観覧車』が好調だったTBSや、『相棒シリーズ』など刑事ドラマでがっちり固定層をつかんでいるテレビ朝日にも水をあけられた形になっているフジ。何とかこの窮地を逃れようと、過去の人気ドラマを復活させようとしている。


 視聴率低迷が叫ばれるようになって久しいが、フジテレビは他局と比べて“懐古主義”が目立つ。4月クールでは福山雅治主演の『ガリレオ』の第2シリーズをスタートさせ、今秋には1988年に社会現象まで巻き起こしたW浅野(浅野ゆう子・浅野温子)主演の『抱きしめたい!』のその後を描いたスペシャルドラマ『抱きしめたい!Forever(仮)』を復活させる。この『救命病棟24時』シリーズも懐古戦略の大切な柱であっただけに、江口降板のダメージは大きい。

 そもそも、『救命病棟』の復活計画が本格化したのは、昨年6月に同社の常務取締役およびフジ・メディア・ホールディングス取締役に就任した大多亮(おおた・とおる)氏が主導となり、大ヒット作『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で女優として第一線に復帰した松嶋菜々子を口説くために企画したものだと言われている。大多氏といえば、『東京ラブストーリー』など数々のヒットドラマを手がけ、“トレンディドラマ”という概念を生み出し、フジテレビのドラマ黄金時代を築いた立役者の一人。だが、その時期に妻帯者でありながら鈴木保奈美と不倫騒動を起こすなど、いわく付きのくせ者でもある。

 フジ社内では、『踊る大捜査線』『あすなろ白書』『ロングバケーション』を手掛けた亀山千広氏と大多氏の“社長後継争い”が勃発しているとささやかれてきたが、大多氏は常務昇進後に手がけた『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』『アイアンシェフ』が大惨敗。特に『アイアンシェフ』は大赤字を出したまま打ち切りとなり、この番組との連動を期待して作られたグルメドラマ『Dinner』(主演:江口洋介)も、平均視聴率一桁と惨敗した。起死回生を狙い、松嶋菜々子を起用して過去のヒットドラマ復活を目論んだとしても不思議はないだろう。

 こうしたフジテレビのお家事情と平行して、松嶋菜々子サイドにも複雑な思惑が見え隠れする。最高視聴率が40%を超えたお化けドラマ『家政婦のミタ』で華やかな復活を遂げた彼女、主演作については相当慎重に吟味しているようだ。

「助演ならまだしも、主演作での大コケは絶対に避けたい。さまざまなオファーが舞い込んでいるが、『ミタ』続編をやりたい日テレがスケジュールを押さえているというウワサもあった。今回は安定した人気を持つ『救命病棟24時』なら…と本人が承諾し、出演となったようだ」(芸能記者)

 ところが、一度は主演を引き受けた江口洋介の降板で、せっかくの人気ドラマ復活にケチがついてしまった。「文春」ではフジ局内が大混乱に陥っただけでなく、松嶋の所属事務所も怒り心頭だという。江口に代わり、時任三郎がメインにキャスティングされたようだが、江口不在で過去4シリーズ同様の高視聴率コンテンツとなるかどうか…。

men's Pick Up