高部あいをエロ番組に出演させる、オスカーのシビアな戦略

takabe0321.jpg※イメージ画像:『高部あい 天使のKiss』リバプール

 3月15日、BSスカパーにて放送されたチュートリアル徳井義実がMCを務めるバラエティ番組『徳井義実のチャックおろさせて~や―春の催し―』。「スカパー!には絶対に見たいアダルトチャンネルがある」のキャッチフレーズの元、この事実を広く世に広め、アダルトチャンネルの視聴を啓蒙するのがこの番組の目的だ。

 『スカパー!アダルト放送大賞 2013』の密着取材を中心に、イケない女性と絶対にイかせる電マが『ほこたて』対決をしたり、若手芸人「えんにち」のアイパー滝沢がアナル開発のスペシャリストに実際に開発されるなど、地上波では絶対に放送できない、セクシャルな企画が全面に押し出された本当の意味の『エロ番組』が放送された。

 この番組で徳井のとなりでアシスタントを務めていたのが高部あい。なぜ清純派のグラビアアイドルとして活動してきた彼女が、どう考えても完全に「ヨゴレ」仕事のアシスタントを務めることになったのか? そこには、彼女の所属事務所オスカープロモーションの残酷なタレント切り捨てスタンスがあった。

 2004年に『国民的美少女コンテスト』のグラビア賞を獲得してオスカーより芸能界デビューした高部。同年9月にはBENI(当時は安良城紅)や原幹恵が所属していたアイドルグループ『美少女クラブ31』に加入。2005年には『ミス週プレ』となり、愛くるしい笑顔とスレンダーなボディのグラビアアイドルとして、当時は「週刊プレイボーイ」(集英社)や青年誌を中心に安田美沙子、熊田曜子らと並ぶトップクラスのグラビアアイドルとして活動していた。トーク番組で処女宣言するなど、まさに清純派として活動をしてきた。しかし、2009年夏頃を境に徐々にメディアから姿を消していった。

「グラビアやバラエティから徐々に姿を消していったのは、演劇集団・キャラメルボックスでの舞台出演を機会に、グラビアから女優にシフトしたいという本人の気持ちが強くなったからのようです。でも、米倉涼子や上戸彩、武井咲を見れば分かる通り、オスカーは事務所を上げてゴリ押しする女優を“決め打ち”する方針。逆に言えばゴリ押しから外れたらなかなか仕事は回って来ません。丁度同時期に同じ美少女クラブ出身だった福田沙紀がゴリ押しされていましたから、高部さんにはなかなかチャンスが回って来ないまま時間だけが過ぎてしまったんでしょうね」(テレビ関係者)

 また、清純派売りだったものの、2010年にはエイベックス所属のパフォーマンスグループ・AAA(トリプル・エー)のメンバーとの交際などがウワサされ、男女ともに敵を大きく増やしてしまった。ちなみに、オスカーは幹部が「20歳過ぎてから5年、つまり25歳まで恋愛禁止」という戦略を明言している。
 
 「ファン、業界関係者、事務所スタッフなど、みんなの応援があれば夢がかなう」という段階で恋愛が発覚してしまえば、確かに応援しようというモチベーションは下がってしまってもおかしくない。また、美少女クラブや上戸彩が所属していたアイドルグループ『Z-1』の上戸以外のメンバーなどアイドルとして売れなかったメンバーは、23歳の前後で形だけのモデル専門への転向か独立を迫られたりもしたようだ。

「オスカーは基本23歳までに売れ線に乗れないと、本職のモデル以外は、例え国民的美少女グランプリ受賞者でも、あとはフェイドアウト待ちで窓ぎわに追いやられているようです。だから、そもそも仕事がほぼ回ってこないし、マネジャーも売れっ子以外なら仕事の細かなチェックをしていない。本人も仕事を選んでる余裕はない。今回の高部さんのアシスタント起用は、そこに付け込んだ見事なブッキングと言えますね。他の事務所だったら流石にマネジャーがNGを出す番組内容でしょう」(前出同)

 事務所に見捨てられたように見える彼女だが、性玩具を見て頬を赤らめて照れる姿は、新しいファン獲得には十分なアピールとなったはずだ。今後も「エロ」の世界でも、変わらぬ清純派としての活動を期待したい。
(文=青木忠)

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