【ネットナンパ】援デリに当たったら、断る勇気が大事!!


 約束の5分前にF会館の前に到着した筆者。頭の中ではこじはる似の美少女と濃厚なエッチを想像しまくっている。だが、F会館を待ち合わせ場所に指定してきたみくリンちゃんに一抹の不安も覚えていた。そう、この待ち合わせ場所はよく業者が利用する待ち合わせ場所としても有名なのだ。

 “業者だったら嫌だなぁ。でも、こじはる似の美少女相手だったら例え業者でも構わないかも……”、そんな風に考えていると、サイト経由でみくリンちゃんからメールが届いた。

 
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あと5分位で到着しますね。 
 
あ、服装とか教えてもらえますか?
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 向こうの服装などは一切知らされていなかった。つまり向こうが一方的に筆者を値踏みしてから近づいてくるという寸法なのであろう。若干イラっとしたものの、こじはる似の写メの魅力には勝てず言うがままに服装を教えて返信したのである。

 それから数分後、一人の女性が筆者に近づいてきた。

 木下優樹菜の顔面に本気パンチを5発くらい入れた感じの顔立ちだ。肌は地黒で汚くて、頬にアバタが数多く見られた。髪型はたしかにロングだが、写メとは大違いの茶髪。

「あのぉ、わくわくで約束した人ですか?」、そのコが話しかけてきた。しかも、なぜか不機嫌な様子で!!

 チッ、業者にヤられたぁ。でもこのコ、顔はイマイチだけど身体は美味しそうだ。胸はFカップくらいありそうだし、スラっと伸びた足もなかなかの美脚。

 まぁ、騙されるのも社会勉強だし、膣に挿入して発射さえできれば無問題である。そう判断して業者が寄こしてきた女性だと分かりながらも応対することにした筆者であった。

 
「あ、そうです。わくわくで約束したショーイチです」 
 
「あ、どうも」

 
 なんともノリが悪い。こりゃあラブラブエッチなんて程遠いだろう。それでも心が折れない筆者は会話を続けた。

 
「今日はなんて呼べばいいかな?」、みくリンちゃんだなんて呼びにくいことこの上ナシ。それゆえ、どう呼んだらいいのか、軽いジャブのつもりで放ってみたのである。

「あ、別に……、なんでもいいです」

 
 お前は沢尻か! ピシピシっと堪忍袋の緒に亀裂が走る。だが、それでも挫けない筆者のスケベ魂。愛想もなくノリが最悪であっても、巨乳と美脚の誘惑には応えねばなるまい。

 
「そっかぁ。じゃあみくチャンでいいかな?」 
 
「あ、はい。いいですよ」

 
 きっと業者が適当に名前を付けて、男性と交渉しているからなのであろう。頭の悪そうなこの女のことである、業者から拭き込まれたことなんざ三歩も歩けば忘れてしまうのだろうなぁ。

 
 そして気がつけばF会館から徒歩数十秒のホテルの前に着いていた。
 
 
 
  ここからが肝心である! 
 
 
 
 室内に入ってしまうと、もう業者側の思う壺である。なんとかホテルに入る前に決断せねばならないのだ。

 
「ホテルに入る前に聞くけど、メールで約束したこと全部平気なんだよね?」、そう尋ねる筆者。

「えーっと、どんなことでしたっけ?」 
 
「あれ? メールで確認したのに覚えてないの?」 
 
「あぁ、別に、普通ならいいですよ」

 
 
 
 プチン! 
 
 
 

 
 ここにきて限界を迎えた。もうこれ以上は粘っても無駄だろう。

 
「そっかぁ、覚えてないかぁ。それに君、写メとは違うコだよね?」 
 
「え?」 
 
「じゃあ話が違うから俺は帰るね」

 不機嫌そうな顔を隠そうともしないそのコにそう告げて、踵を返して駅の方向に向かい始める筆者であった。罵声を浴びせられるかも、と冷や冷やしたが無事にその場を離れることができたのだ。

 こうした援デリ業者を必要悪として捉える向きもあるかもしれない。だが、ほとんどの場合は時間と金をドブに棄てるようなものである。

 今回の筆者のケースを参考にしつつ、読者諸兄も援デリ業者にはくれぐれも気を付けていただきたい。
(文=所沢ショーイチ)

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