【連載】本多圭のオトコとオンナの芸能恥話

「ロスの恋人」はウソ、話題作りに必死な桃井かおり

momoi0305.jpg※イメージ画像:『クロワッサン2012年1月25日号』
マガジンハウス

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。

 1月末、“超熟女女優”の域に達したといってもおかしくない桃井かおりが、自身がCMに出演しているスキンケア化粧品のトークショーに伴う記者会見で、「ロスに恋人がいる」と発言し、61歳にしてモテ期が来たと自ら吹聴していた。これを聞いた桃井の元マネージャーA氏は、「桃井の恋人の話は、今後公開される映画の話題作りですよ」と、恋人の存在を否定した。現在の桃井の私生活を知る立場にないA氏だが、彼女の性格は熟知し、考えることもよくわかるというのだ。

 これまで桃井のマネジャーは、桃井の性格の悪さも相まって何人も変わっている。筆者はそのうち3人のマネジャーを知っている。マネジャーたる者、辞めたとしても担当していた女優や俳優の悪口は決して言わないものだが、3人は一様に「桃井の性格の悪さには泣かされた」と、桃井のイジメについて具体的に話すなど、愚痴をこぼしていた。筆者は3人の元マネジャーのうち、A氏といまだに交流がある。

 A氏は、桃井の男性関係を一番見てきたマネジャーだった。そんなA氏によると、桃井は人の男を獲る“略奪癖”があるという。

 桃井はかつて、故・松田優作さんや故・夏目雅子さんの夫だった作家の伊集院静さんとの不倫がウワサされたことがあったが、両者とも夫婦関係がうまく行っていない時に隙間を狙って、関係を迫ったという。しかし、桃井のわがままな性格上、男と一緒に暮らしたことは一度もなかったという。

 先の記者会見で桃井は、「国籍は言えないけど、年上の男性とロスの自宅で一緒に住んでいる」と語っているが、A氏によると「あり得ない」という。筆者も、桃井が住むロスの自宅近くにたまたま知り合いの留学生がいたために確認したところ「桃井が男と住んでいる様子はない」という答えが返ってきた。

 A氏は「恋人は映画の話題作り。3年前もそうだった」と語る。

 桃井は3年前に爆笑問題が司会を務めるテレビ番組に出演して「ロスに恋人、いるよ」と告白したが、その時はラトビア出身のマリス・マーティンソン監督の『雨夜 香港コンフィデンシャル』という、桃井にとっては初めてのアジア映画出演となった作品の公開が絡んでいた。少しでも自分にメディアの注目を向け、作品の存在をアピールしようという、女優の性といってもいい行動だ。

 今回の「恋人がいる」と語ったのも、同監督の映画『Oki』の撮影を撮り終えた直後だった。実際、彼女のこの発言を報じたスポーツ紙の記事には、同作品の名前も触れられていた。桃井の虚実混じったリップサービスが、功を奏したのだ。

 また、A氏は「桃井は、ハリウッド進出がうまく行かずに焦っているんです」ともいう。

 桃井は約8年前にハリウッド進出のために生活拠点をロスに移動。05年にハリウッド映画『SAYURI』でハリウッドデビューを果たしているが、B級映画だったこともあって、アメリカでは話題にもならなかった。その後も、ハリウッド進出はうまくいっているとはいえない。A氏は「桃井の英語力では、ハリウッドは無理ですよ」と一蹴する。桃井は恋人より英語力を身につけるほうが先決のようだ。
(文=本多圭)

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