騎乗位射精に慣れ過ぎると遅漏になる!?

sexygirlhip0116.jpg※イメージ画像 photo by Trang Angel from flickr

 「寿司は好きだが、その中でも光り物は苦手」という人は多い。「ヤキトリは好きだが、その中でもレバーは苦手」という話もしょっちゅう耳にする。それらと同じように、「セックスは好きだが、その中でも○○は苦手」ということがあっても不思議ではないだろう。男性の場合は、「セックスは好きだが、クンニリングスは苦手」「セックスは好きだが、イメージプレイは苦手」など。女性陣はどうだろうか? 多く聞かれるのが、「セックスは好きだが精飲は苦手」「セックスは好きだがアナル攻めは苦手」など。そして、それらと並んで、騎乗位に苦手意識を持つ女性も少なくない。

 騎乗位に苦手意識を持つ女性たちは、「キミが気持ちいいように自由に動いてごらんと言われても、どのように動いていいかわからない」、と口を揃える。また、日本人女性のほとんどが(膣の位置が)後ろ付きであることも関係しているのだろう。後ろ付きとは、アナルと膣の距離が4センチ以内の場合を指す。加齢でヒップが下がると徐々に前付きになってくるものだが、最近は現代人の健康志向の影響で、30代・40代でもヒップを高い位置でキープしている女性が多いため、前付き女性にお目にかかれる機会は激減している。

 理由は何であれ、騎乗位を苦手とする女性が多いのは周知の事実。そのため、体位チェンジのバリエーションとして騎乗位を取り入れるものの、「揺れるオッパイが見上げられるパノラマは最高だが、結合部の感度はイマイチ」と感じている男性も多いようだ。よって、いざ射精しようという時には、正常位や後背位に体位チェンジすることになる。言い替えると、「騎乗位で射精するのは難しい」ということになる。

 しかし一方で、「騎乗位射精しかできない」という男性も、ごく少数だが存在する。「どちらかと言えば騎乗位のほうが射精しやすい」ではなく、「正常位や後背位では射精できない」というのだ。その理由を探ったところ、「下から突き上げる技術に長けている」というわけではなかった。風俗店での性行為に慣れ過ぎてしまったため、騎乗位でしか射精できなくなったというのだ。つまり、風俗嬢に主導権を委ねる受け身セックスが習慣化しているということ。

 風俗店を利用したことがない者にとっては、「風俗嬢のセックステクニックとはそんなにも卓越したものなのか?」と首を傾げるかもしれない。中には、「寝ているだけで金を稼げるとはラクな仕事だ」という見方をする者もいるが、彼女たちは性行為のプロ。一般女性とは比べ物にならないほどのテクニックを持っている。余談だが、AV男優も「AV女優とセックスできて金が稼げるとは羨ましい仕事だ」と思われがちだが、彼らもまた、一般男性とは一線を画したセックステクニックを有している。

 風俗店での性行為に話を戻そう。風俗嬢たちの卓越したセックステクニックを存分に味わうべく、「男マグロ」状態で臨むのは決して悪いことではない。高い金を払っているのだから、最低限のマナーさえ守れば、完全受け身に徹するのは本人の自由だ。

 しかし、風俗店での性行為と同じスタンスで一般女性とのセックスに臨むのはタブーである。正常位や後背位を敬遠し、「上に乗ってよ」と騎乗位ばかりに誘導することで、デメリットも生じるのだ。

 一般女性は、風俗嬢のように騎乗位に慣れていない。むしろ、先に述べたとおり、苦手意識のほうが強いのだ。そのため器用に動くことが出来ず、男性側も大した感度が得られない。その結果、なかなか射精に至らず、相手女性に「遅漏」という印象を与えてしまうのである。

 風俗店での騎乗位慣れによる遅漏現象を克服するには、やはり風俗店でのスタンスを改善するのが一番だろう。「高い金を払っているのに、自ら腰を振りたくない」という考えを改め、正常位や後背位にもチャレンジすることがリハビリになる。一般女性に対して、「もっと騎乗位スキルを磨け!」と責任転嫁するのは簡単だが、他人を変えるよりも、自分が変わったほうが手っ取り早いはずである。
(文=菊池 美佳子)

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