ほしのあきだけじゃない、「ペニオク詐欺」加担した芸能人の罪

hoshino1213.jpg※イメージ画像:『ほしのあき Sweet 30th dream』ゴマブックス

 入札のたびに手数料がかかるペニーオークションサイト「ワールドオークション」の手数料詐欺事件で、ほしのあきが実際は落札していない商品を落札したかのようにブログに書き込んでいたことを謝罪した。

 「ペニーオークション」は、通常のネットオークションよりも価格設定が低く、運が良ければ格安で商品を落札できるとうたっていた。だが、入札ごとに手数料がかかり、落札できなくても手数料は返還されない。つまり、落札できなければ手数料分が丸損となってしまう。それだけならば自己責任ともいえるが、今回逮捕された同サイトの運営者らは「ボット」と呼ばれる自動プログラムを利用し、参加者の入札を妨害。入札があるたびに、それを上回る額でボットが入札し、参加者の落札はほぼ不可能になっていた。この仕組みで手数料だけを騙し取っていたというわけだ。

 ほしのは2010年12月に自身のブログで、同オークションで新品の空気清浄機を「1080円で落札した」と掲載。宣伝の謝礼として30万円を受け取っていた。所属事務所によると、ほしのは友人のグラビアアイドル・松金ようこからアルバイトとして書き込みを持ちかけられ、指示された文面を事務所を通さず掲載したという。

 ほしのは今月13日付のブログで「友人の依頼を受けてオークションサイトを紹介する内容の記事を掲載した」「商品は落札せずに現物を受け取っており、友人に指示された通りの文面をそのままブログに掲載した」と説明し、「軽率な行動をとってしまったことを深く反省しております」と謝罪した。

 新聞記事などでほしのがクローズアップされ彼女だけが吊し上げにあっている状況だが、ほかにも詐欺に“加担”した可能性があるタレントは数多くいる。

 タレントの東原亜希は昨年1月の自身のブログに「iPadを激安でゲットした」と記述。同時期、俳優の永井大も「iPadを855円で落札した」と掲載した。ピースの綾部祐二は一昨年の1月に「ペニーオークションというオークションサイトで電化製品を買いました。超安く買えてラッキーです」と掲載。また、デヴィ夫人やモデルの菜々緒、小森純らも同じような書き込みをしていた。いずれもペニーオークションで商品を格安で手に入れたと記しており、サイトへのリンクも貼られていた。彼らがリンクしたペニーオークションのサイトは様々だが、実際はそのほとんどが同じ会社によって運営されており、同じく違法性が指摘されている。

 彼らは一様にサイバーエージェント運営の「アメーバブログ」を利用しており、同社の関与も疑われたが、アメブロ側は「タレントが勝手にやったことで関知していない」と否定。前述のほしのは「友人(松金)に依頼された」と責任を逃れ、事務所側も「ほしのが独断でやったこと」と我関せずの姿勢を見せている。他の疑惑のタレントたちに至っては、記事を削除したうえで沈黙するという無責任さだ。詐欺の片棒を担いでいたといわれても仕方ない構図であるにもかかわらず、誰もが責任逃れをするという醜い状況となっている。

「最近はブログで商品の宣伝記事を書くことが、タレントの割りのいい副業になっています。元人気アイドルで現在はママタレのNは、その影響力の大きさから1記事でギャラ200万円が発生するといわれています。芸能人にとってみれば、とてもおいしい仕事といえる。しかし、今回のように胡散臭いサイトの宣伝に疑問を持たないのは問題。彼らの宣伝によって被害に遭った人達も大勢いると予想されるだけに、『知らなかった』では済ませられないでしょう」(週刊誌記者)

 知らなかったのが本当だったとしても、結果的に詐欺にかかわったのは紛れもない事実。ギャラに釣られて軽率な行動をしたタレントたちは反省してほしい。

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