Jr.だけじゃない ジャニーズタレントの犯罪黒歴史

 ジャニーズJr.として活動していた14歳の少年が、暴行容疑で現行犯逮捕されたと一部週刊誌に報じられた。記事によると9月中旬、少年が通う埼玉県川越市内の中学校で男性教師に対して暴力を振るったという。かねてから、少年は生活態度や服装などについて、たびたび指導を受けていたようだ。ジャニーズ事務所は「かつてJr.として活動していた者のことを指しているようですが、今年6月以降は一切活動していません」とコメントしている。

 近年、元ジャニーズJr.の犯罪が目立っており、昨年4月には元関西ジャニーズJr.の中田大智が大阪市内のネットカフェで男性客のサイフを盗んだとして逮捕されている。09年には、ジャニーズJrの人気メンバーだったEが失業者を装って失業保険を騙しとったとして詐欺の疑いで逮捕。さらに同年、パチンコ店員になっていた元メンバーのMが勤務中にパチンコ玉を盗んだとして窃盗容疑で逮捕され、当時少年だったKとOはネットカフェで客のサイフを盗んだ容疑で逮捕されている。

 元Jr.の犯罪が増加する背景には慢性的な金欠があるという。Jr.時代の駆け出しの頃は、先輩のバックで踊っても1ステージ5,000円ほどしか貰えず、ステージがない時もレッスンなどをしているためバイトをする時間もない。Jr.のまま辞めれば手元に金は残らず、勉強せずに仕事に打ち込んできた者ほど脱退後に厳しい社会の風にさらされる。さらに冒頭の他人事のような事務所コメントに象徴されるように、元Jr.に対する事務所のフォローは全くない。

 元Jr.で生活が荒む者が現れるのはさもありなんといったところだが、それなりの待遇を受けているはずの現役タレントからも意外なほど逮捕者が出ている。

 ジャニーズ事務所の看板であるSMAPは、稲垣吾郎が01年に公務執行妨害と道路交通法違反で現行犯逮捕。駐車禁止区域に車を停めていた稲垣が、取り締まり中の女性警官に免許証提示を求められたところ車を急発進させ警官に接触した。その後、稲垣は約半年間にわたって活動を自粛することになった。同じメンバーの草なぎ剛は、09年に都内の公園で泥酔し全裸で騒いでいるところを発見され、公然わいせつ罪で現行犯逮捕された。今年3月には、グループの顔である木村拓哉がスピード違反で検挙されたことが判明しており、SMAPはメンバー5人中の3人が警察の厄介になっていることになる。

 また、伝説的なアイドルグループ・光GENJIのメンバーで解散後もジャニーズに残留した赤坂晃は、07年に覚せい剤所持の疑いで逮捕。発覚後、ジャニーズ事務所は赤坂の解雇を即刻発表した。その後、赤坂は09年にも覚せい剤所持と使用の疑いで逮捕されている。元ジャニーズの犯罪も多く、古くは元フォーリーブスの北公次や江木俊夫が覚せい剤取締法違反で逮捕されており、元男闘呼組の成田昭次は09年に大麻取締法違反で逮捕。70年代に活躍したソロアイドル・豊川誕に至っては、覚せい剤や暴行、クレジットカード偽造で複数回の逮捕歴がある。

 芸能界で一大勢力を誇るジャニーズだが、タレントにダンスや歌を練習させるだけでなく、モラル教育を徹底することが必要なのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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