タレントの本性が暴かれる! イメージダウン必至の番組『逃走中』の恐怖

runformoney.jpg※イメージ画像:『逃走中21 ~run for money~ 【ラストミッション】』
ポニーキャニオン

 2004年から放送を開始し、単発ながらも高い人気を誇っているバラエティ番組『逃走中』(フジテレビ系)。遊園地や早朝の市街地で行われる、大人の鬼ごっこだ。最新作となる『逃走中~沈黙の巨大迷宮2~』が8月28日に放送され、話題を呼んでいる。というのも、初期は黒服サングラスの“ハンター”から逃げ切れば賞金を獲得できるというただの鬼ごっこだったのだが、回を進めるごとにクリアしなければならない“ミッション”が設けられるようになるなどルール変更が重ねられ、今回は男女ペアになって逃げきるという新ルールが課されたのである。ゲームの挑戦者たちは携帯電話で連絡を取り合い、ペアを組んだが、AKB48の新チームBキャプテンとして注目度が高まっている梅田彩佳の態度が「卑怯だ」と批判を集めている。

 今回の舞台は、定休日の大型ショッピングモール。スギちゃんや猫ひろし、眞鍋かをり、矢口真里ら16人のタレントが、時に協力し時に他者を出し抜きながらハンターから逃げ回った。もう一人、AKBから出場したのは、チームSNH(上海)行きを告げられた宮澤佐江だったが、こちらはオリエンタルラジオ藤森慎吾と無事にペアを結成。しかし梅田は、NONSTYLE井上裕介からペアになろうと打診を受け快諾したものの、待ち合わせ場所で井上を待つ間に、K-POPアイドルグループ・BIGBANGのV.Iからも誘いを持ちかけられてOK。つまり二股をかけたのである。さらに、井上にキャンセルの電話を入れることなく「とりあえずキープ」したうえで「V.Iより先に(待ち合わせ場所に)井上が来ませんように」と祈る始末。結局、井上が到着して共に逃げることにしたのだが、その先でV.Iに遭遇した梅田は井上を裏切りV.Iに合流。テレビ的にはオイシイ展開だが、さすがに「梅田は性格が悪すぎる」「胸糞悪い」との声がネット上で噴出している。

 ただこの番組は、賞金がかかっていることもあり、出場タレントの本性が垣間見えてしまう「危険なバラエティ」。同じAKBの板野友美も、2010年にゲームに参加した際、バッシングを受けた。板野の場合は、ハンターに自首すればその時点までで加算された賞金金額をもらいゲーム離脱することができるというルールを利用して、自首地点に待機していたことが「やる気がない」「卑怯」と視聴者の目に映り、ブログのコメント欄に非難が殺到、炎上状態となってしまった。自首はルール違反ではなく、マリエや若槻千夏も同様に自首狙いで成功、賞金数十万円を持ち帰っている。

 彼女たちのように、誰かが遂行しなければならないミッションをやろうともせず、自首リタイアを狙う出場者は批判の対象になることが多い。誰かが自首するとハンターが追加されるというルールもあるため、これは当然と言えよう。自首作戦のみならず、他の出場者を囮にして逃げた者もいる。芸人のおかもとまりは、草陰に潜んで制限時間がくるのを待っていたが、青文字系モデルのAMOと合流した後にハンターが近づくのを察知し、AMOを囮にして一人だけ隠れたり、ハンターが迫っていることを知りながら仲間に危険を伝えずにいたり……だがそうした数々の「作戦」が功を奏し、おかもとは見事に逃げ切り、優勝賞金の108万円を独占したのであった。

「ギャラは別でもらっているはずですから、タレントたちにそこまで賞金へのこだわりがあるとは思えません。台本通りに行動しているだけのように思えますが……。男気あふれる勇ましい行動を取って、ミッションをクリアしたり仲間を助けたりするタレントが賞賛されるのは目にみえていますけど、全員がそんな行動を取れるわけではない。それで視聴者から非難を浴びるのもかわいそうですよね。ただ、スタジオ収録のバラエティと違って、ポロッとこぼしてしまう毒舌だったり、チラリとのぞく卑劣な素顔だったりが映ってしまうのも事実。マリエは口癖の『ファック!』を連発して引かれていましたし、AKB梅田も『クソッ!』と何度も口走っていてアイドルらしくなかったですね。ある事務所関係者は『なるべくタレントを出したくない危険な番組だ』と言っていましたよ(苦笑)」(芸能記者)

 一方で、前述の面々と同じく、ひとつの場所に隠れてやり過ごす、鬼ごっこならぬ「かくれんぼ」状態で優勝したにもかかわらず、「神」と呼ばれて伝説化しているのは俳優の保阪尚希だ。早朝の渋谷を舞台にした回で、保坂は公園の木の上に登って茂みに隠れ、最後まで見つかることなく逃げ切った。確かに木の上にいればハンターや仲間の動向をうかがうこともできるうえ、仮に見つかってもハンターが登ってくる間に飛び降りて逃げることもできる。しかしこれはまだミッションなどが与えられる以前の回だからこそ許された作戦と言えるだろう。次回は10月に放送予定の『逃走中』。昨日の放送では全員がハンターに捕まり、優勝者不在となってしまったが、次回120分間逃げ切れる出場者はいるのだろうか。いや、それ以上に、次回も思わぬ本性をさらされてバッシングされるタレントが出なければいいのだが……。

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