前田敦子の女優街道に暗雲!『苦役列車』の大コケと低すぎる潜在視聴率

barfoutmaeda.jpg※イメージ画像:『BARFOUT! 190 前田敦子』幻冬舎

 AKB48の前田敦子(21)がヒロインを務める映画『苦役列車』が14日から公開された。卒業を来月に控えた前田が出演するとあって、大きな期待が寄せられていたが、土日2日間の興行収入は約2,070万円で、動員は2万人に届かず。同じ週に公開された『BRAVE HEARTS 海猿』の8億7千万円、沢尻エリカ主演の『ヘルタースケルター』の2億3千万円に大きく水をあけられ、なんと12週目の『テルマエ・ロマエ』にすら負けている。

 業界やネット上では「苦役列車は大コケ」と評されるも、ダメ男を演じた森山未來(27)の演技は高評価だっただけに、“客寄せパンダ”として起用された前田の動員力のなさが問題だったと指摘されている。

 だが、比較対象になった上記の作品とは公開規模が全く違うのも事実。『苦役列車』は73館、『海猿』は450館、『ヘルタースケルター』は203館だ。この規模と題材の地味さを考えれば、大コケというほどではないのかもしれないが……。

「作品は年末の映画賞をにぎわすこと間違いなしの良作ですし、古本屋で働く地味な女性を自然体で演じた前田の演技も悪くない。表情が乏しい役のため、どこか暗い印象がある彼女にピッタリだった。興収もヒットとは言えないが妥当な入り。しかし、一般的には国民的アイドルグループのトップが出演したという大きな期待感があり、この程度の興収では大コケといわれてしまう」(映画関係者)

 前田は昨年、ベストセラーを映画化した「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に主演したが、こちらも興行収入30億円は固いといわれたもののフタをあけてみれば10億円にも届かず、配給元の東宝が正式な興収を発表しないという屈辱の“黒歴史”扱いになった。同年に主演したドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』(フジテレビ系)も平均視聴率6.9%(関東地区)と散々。こうした出来事が積み重なって、前田=大コケのイメージが定着してしまった部分もありそうだ。

 このイメージがついて回れば、前田の卒業後に暗い影を落とすことになりかねない。一部メディアが発表したところによると、前田のドラマ1話あたりのギャラは、潜在視聴率4.9%にもかかわらず業界上位クラスの160万円。北川景子(25)や芦田愛菜ちゃん(8)の上をいくギャラの高さだ。「ギャラは高いがヒットはしない」という固定観念が浸透すれば、関係者は起用を敬遠することになるだろう。

「『苦役列車』の演技が評価されているように、今までドラマや映画で演じてきた直球のヒロインよりも、前田は地味な役や暗い役の方が似合う。それに役者としては成長している最中。しかし、AKB時代のイメージによって今後もヒロイン的扱いをされるでしょう。そうなると、卒業後に女優として一人立ちした時に『名前は売れているのに演技力が伴っていない』と見なされてしまう。まだ周囲の期待の大きさと彼女の実力に大きな開きがあるため、成長する前にプレッシャーに潰されてしまうのではと心配です」(芸能関係者)

 人気絶頂のままAKBを卒業する彼女の肩には、周囲の大きすぎる期待が掛かっている。自分に合った役で徐々にキャリアを積み重ねていければいいが、それは許されないのだろう。一説にはAKBのトップに立ち続けるプレッシャーから解放されるために卒業を決めたともいわれる前田だが、ソロになっても厳しい重圧からは逃れられなさそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops

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