指原莉乃は反省ゼロ!? スキャンダルを美談に仕立てる驚異の図太さ

soresuki0620.jpg※イメージ画像:『それでも好きだよ DVD付B』avex trax

 過去の熱愛が発覚し、HKT48へ電撃移籍した元AKB48の指原莉乃(19)。彼女はAKB48加入後に、自らのファンと一年間にわたって交際していたという。AKBにとって恋愛はご法度。そのことは指原も承知しており、今年4月に出演した『王様のブランチ』(TBS系)で、「異性とも同性とも恋愛禁止、という誓約書があって、書いたことがある」と発言している。AKBメンバーとしてこのルールを破った罪は重いが、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラー出演は継続、大島優子らとのユニットNotyetを脱退することもなく、これからも「推されメン」としての立場は変わりなさそうだ。この処分はHKT48の知名度を上昇させるためにスキャンダルを利用しただけ、とも受け取れる。肝心の指原本人も、「まったく反省の色がない」とAKBファンの間でバッシングが始まっている。

 17日に開催された幕張メッセでの個別握手会は、指原にとって騒動の後、初めて直接ファンと触れ合う場所だった。彼女はブログで「こわかったんです。立つのが」と握手会直前の心境をつづっているが、握手会最中に大島優子がファンに送った「モバメ」には、大島の後ろに立ちカメラ目線でピースしニコニコ笑顔の指原の姿が写った写真が添付されていた。この画像は瞬く間にファンの間で共有され、「とても緊張しているようには見えない」と喧々囂々。


 また、騒動直後に生出演したラジオ『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、「週刊誌に記事が出ることが分かってから、ご飯を食べて吐いて、を繰り返して……。ツアー中に過呼吸になって。お母さんにもなかなか話せなくて」と苦しい胸中を告白した指原。ところが同番組内でMCをしていた同僚の峯岸みなみは、指原退場後に「あの報道があった時さっしーが落ち込んでたからご飯食べに行ってカラオケに行ったんですよ」とサラリと暴露してみせた。これも、「指原はこの期に及んで虚言を重ねているのか」「同情されようとしている」「熱愛発覚してんのに能天気にカラオケってw」と波紋を呼んだ。

 握手会が無事終了したことで、さっさと禊を済ませたつもりなのか、指原本人はケロッとした様子で18日の『いいとも!』生放送に出演。番組冒頭でタモリに「博多に行くんだって?」「じゃあ、今日でお別れなんだ」と振られ、「違いますよ~。これからは博多から出て来ます!」「通います。週1回来ます!」と手を叩きながら明るく話した彼女、電撃移籍の理由についてはもはや触れようとせず、全国放送の生番組を通じてファンに謝罪するチャンスなのだがそれもしなかった。

 そして19日放送の『火曜曲!』(TBS系)。同番組では金曜深夜の『オールナイトニッポン!』でHKTへの移籍が告げられた瞬間を密着撮影しており、放送前から「衝撃の瞬間を大公開!!」と煽っていた。だが、蓋をあけてみれば完全にAKB側に寄り添った演出過剰な映像で、週刊誌による熱愛記事は「一方的なもの」と繰り返し強調。移籍の理由も「誤解を招いてAKBに迷惑をかけたから」とボカし、「今後はHKT48を盛り上げるために頑張る!!」とした。たとえばこんなナレーションひとつとっても、いかにドラマ仕立ての映像かが分かる。

「今回の騒動を受け、秋元(康)さんはじめスタッフが協議を重ね導き出した答えは、AKBで成功を掴んだ彼女が先輩としてまだ若い後輩グループを引っ張り、支えていくという新たな道。それは誰よりもAKBを愛し、誰よりも頑張る指原に期待したスタッフの強い思いだった」

 地味な田舎者の少女が、AKB入りして努力を重ね、選抜総選挙で4位に躍進するほどのスターになったものの、意地悪な週刊誌のせいで転落……悲劇のヒロインは、それでも明るく前向きに頑張る!! そんな美談に仕立て上げられていたのである。

 しまいには、スポーツ紙が17日の握手会会場で指原のファン100人に実施したというアンケートで「移籍後もまだ応援するか」という質問に96人が「YES」と答えた結果を引用。「90%以上のファンが彼女を許し、70%以上のファンがAKBへの復帰を望むという結果に」というナレーションから、「彼女は次なるステージへと走りはじめたのである」と締めくくった。

 結局、犯罪などではなく今回のような過去の熱愛スキャンダル程度では、「AKB側に立つマスメディア」が全力でもみ消しを図るのだ。TBSでは、普通ならばこの手のスキャンダルを喜んで取り扱う『アッコにおまかせ!』でも、一切触れようとしなかった。指原の熱愛を報じた「週刊文春」(文藝春秋)としては、この展開を苦々しく思っているのではないだろうか。

 08年に、当時モーニング娘。に在籍していた亀井絵里の「彼氏とのキス写真」が、「週刊現代」(講談社)に掲載されたことがあった。このとき、最初に掲載された画像は顔面にモザイク処理が施されており、モー娘。ファンは「亀井じゃない」「ねつ造だ」と騒ぎ立てたのだが、「週刊現代」は二週間後に今度はモザイク処理ナシのツーショット写真をカラーで再掲載。すでにモー娘。として多忙だった亀井が少しでも空いた時間を利用して彼氏の自宅で密会を重ねていた、との生々しい証言つきだ。確たる証拠をつきつけられた亀井ファンは地獄に落とされた。

 指原の件でも、「文春」には掲載したモノよりもっと過激な写真が何枚も持ち込まれているといわれる。ラジオ出演時に「事実ではないところもいっぱいある」「誤解です」と繰り返した指原だが、この展開を受けて「文春」が第二弾を投入する可能性もある。そうなるともはや何が誤解だったのか、言い逃れはできなくなるはずだが……。

「どんな写真を出されても、今のAKBだったらのらりくらりかわしちゃうでしょうね。そもそも指原はまだ19歳で未成年ですし、件の元カレとの交際時は15~16歳の女子高生なので、たとえば上半身裸の写真だったり、ハメ撮りだったりが存在しても、『文春』は出すに出せないですよ。それにしても、ヘタレキャラとされているなのに、こんな騒動があっても平然とアイドルを続けようとする指原の度胸はすごいですね。まったくヘタレではない、強靭な生命力を感じます」(芸能記者)

 確かに「ヘタレキャラ」とは大違いの図太さだ。本当に彼女が臆病なヘタレなら、脱退を望み故郷へ逃げ帰るところだろう。案外、息の長いタレントになるのかもしれない。

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