感動挙式当日に鬼嫁暴露! サバンナ八木のアカン嫁放送は誰得?

41A8uiXqYVL._SS500_.jpg※イメージ画像:『まだ見ぬ君へ (よしもと文庫)』
著:サバンナ八木真澄/幻冬舎

 今年3月14日に入籍したお笑いコンビ・サバンナの八木真澄が、5月20日、大阪市内のホテルで挙式した。式には、相方の高橋茂雄や同じ事務所に所属する芸人仲間らが多数出席。晴れて身を固めた八木は、マスコミ各社に向けて、「挙式が始まって、2秒後にはウルウルしちゃいました。嫁ができましたので、いままで以上に相方にフォローしてもらいます!」とコメントを発表。いかにも八木らしい言葉に幸せを感じる。

 しかし、その挙式当日に放送された『爆笑 大日本アカン警察』(フジテレビ系)で、八木の新妻が「アカン鬼嫁」だったことが判明。笑えないほどの妻の悪態には、祝福ムードで八木を見つめていた視聴者も、裏切られたような白けたような複雑な気持ちが隠せず、ネット上には「あの嫁はひどい」「さすがにやりすぎ」「応援しようと思ってたがやめた」などと非難が集中している。

 同番組の人気企画「アカン嫁」の芸能人バージョンとして登場した八木。入籍した途端に態度が急変したという妻は、いっさい家事をしない典型的な鬼嫁で、昼はワイドショーを見て、帰宅した夫に掃除をさせてはマッサージを強いるという。そんな妻に対して八木は、「バシッと言ってやります」と番組企画への意気込みを見せていた。しかし、VTRに流れた妻の姿は、八木の言葉以上の鬼嫁で、ベッドに横たわりながら吐く言葉遣いも荒く下品。鬼嫁というより悪妻というほうがしっくりくるほど。なんとも八木が哀れに見えてくるが、夫の反論に対して、妻は過去の浮気を持ち出し、「私がどんだけ我慢してきたのか分かってるのか!?」と逆に問い詰める始末。

 どっちもどっちという感じもするふたりだが、普通、芸人の語る「鬼嫁」とは、実際より誇張されての表現である。どんなに妻を悪く言っても、そこには可愛らしさのようなものが残るものだ。なぜなら、鬼嫁を持つ芸人は、トークでそのエピソードを語り、笑いをとるから。トークや再現VTRであれば、視聴者の中に「まさかね」や「本当はそこまでじゃないんでしょ」という疑問の余地が生まれ、それが、「芸人の奥さんは大変だ」という印象にもなるし、身を切りながらも笑いをとる芸人のストイックさを感じさせてくれる。

 しかし、今回の八木のように、隠しカメラで妻の姿を見せられては笑えるものも笑えない。ネット上などでは、「どうせヤラセでしょ」という向きもあるようだが、そもそもそれがヤラセだとしても、あそこまでの“鬼嫁ぶり”を見せつけることに果たして意味があるのだろうか。もちろん、これまでの宮迫博之や河本準一といった鬼嫁を持つ常連芸人が飽きられてきて、新たな鬼嫁芸人が必要になってきたという流れはあるだろう。隠し撮りで実態を見せたのも、宮迫や河本らより、過激さを増すためとも考えられる。

 とはいえ、バラエティで活躍する芸人の語る鬼嫁が“本当にとんでもない鬼嫁”だったら、視聴者は引いてしまう。宮迫や河本は、その辺のことを分かっていたから、鬼嫁エピソードは語りながらも、隠し撮りなどという真似はしなかったに違いない。あくまでも、想像上の生き物として鬼嫁を扱うことが、芸人としての妻への配慮だったわけだ。しかし、いくら八木が鬼嫁キャラを確立しようとも、その方法が隠し撮りであれば、ただ悪妻を世間にさらすだけ。芸人・八木の評価や人気が上がることはないだろう。それでも鬼嫁キャラを確立させたいなら、挙式後のコメントにあるように、相方の高橋の力を借りてトークで悪妻を披露するしかない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/

『平成アカン嫁アカン母 3』ぶんか社

 
芸人に愛される芸人・八木ちゃん! 頑張って!!

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