【AV女優の楽屋エロ話】第5回

母になった伝説のAV女優・麻生早苗が【本番解禁】で復活した理由

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 今回の楽屋裏話は超スペシャル版。1995年にデビューし、ダイナマイトボディーとハードプレイで一世を風靡した伝説のAVアイドル・麻生早苗さん。13年の時を経て復活し、17年越しの本番解禁を果たした直後の麻生さんがメンズサイゾーに初登場!! 「復活の真相」と本番解禁を目の当りにしたからこそ聞けた生々しい話をご堪能下さいませ!

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【本番を解禁してまで復帰した本当の理由は?】

──まさに衝撃の復帰になりましたが、経緯をお聞かせ下さい

「どうしてもやりたいことができまして、その資金をどうしようかと考えたときに、もう一度『早苗ちゃん』と呼ばれてみるのもいいかなと思いまして」

──やりたいことというのは?

「うふふ……ということで(笑)」

──では、前から機会があれば復帰したいと考えていたのですか?

「いいえ、結婚して家庭に納まっていましたから。でもね、今でも街で『麻生さんですよね?』って、声をかけられるんですよ。それで、もう一度、麻生早苗になるのもいいのかなって思うようになりました」

──ネット上ではずいぶん前から復帰が公表されていましたので、ファンの方も驚いている方が多いようですね。実は私もその一人なんです。復帰すると聞いた時は『えぇぇ~っ!!』って叫びましたから。

「あらら、そうなんですね。でも、ということは、(あなたの)今の年齢が想像できちゃいますね。その歳でこの業界で仕事するのきつくないですか?(笑)」

──いえいえ、楽しんでますから(笑)。麻生さんこそ、復帰にあたってはご苦労があったのでは?

「そうですね。ただね、身体だけは現役当時と変わらず気を付けていましたよ。女も男も死ぬまで、『女と男であり続けなくては』と思っていますから。子育てにくたびれたお母さんにはなりたくなくって」

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──でも子育てに励んでいる傍ら、街で『麻生さん』と声をかけられる心境ってどうなんですか?

「嬉しいんですけど、子供が一緒のときはひっくり返りそうになりました(苦笑)。新宿の西口でチラシを配っていたお兄さんに『麻生さん、麻生さん』と呼ばれた時には、さすがにね。子供に『ママのこと呼んでるんじゃないの?』と言われ、『知らない、知らな~い』って足早に逃げました。なので、この場を借りてその方には謝りたいと思います。あの時はすみませんでしたっ!!」

──それにしても、引退して13年が経っているのに、熱烈なファンの方がいるんですね。そのことに驚きですよ。当時は世の中はバブルがはじけてしまっていたけれど、AV界はバブル真っ只中で盛り上がっていた時期ですからね。

「そうらしいんですけど、私、何も知らずに業界入りして、何も知らないまま引退してしまって、いまだに知らずにいたんです。自分がなぜそこまで人気があったのか、売れていたのかもわからなくって…。たしかに、売れてる女優さんと肩を並べてイベントをよくやらせて貰ってましたけど、私って自分に自信がないんですよ。唇が厚いのも、胸が大きいのもコンプレックスで。でも、みんながそこがいいって言って、『早苗ちゃん、早苗ちゃん』って可愛がってくれて…。それで楽しくお仕事もできてたんです」

──何も知らなかったということは、『本番解禁』が復帰の条件になっていることも知らなかったとか?

「そうなんです。昔の感覚で戻りたいと社長にお願いしたんですよね」

──では、ぶっちゃけ悩みましたよね?

「それは痩せるほど悩みました。本番はもちろん、主婦をやっていて子供を育てていた私が撮影するには、何かを捨てなくちゃならないわけじゃないですか。仕事とはいえ、好きな人とは違う人と肌を合わせるわけだし…。私は、AVというのは、普段の自分を捨てて相手にいかに集中できるかが作品の良し悪しを決めると思っているので、その切り替えができるのか、ちゃんと『麻生早苗』に戻ることができるのかって悩んだんです。撮影とはいえ、冷静ではいられなくなりますからね。13年のブランクの中、旦那さん一人しか見てこなかったものですから」

──そこまでご主人に一筋だったのなら、やはり本番解禁は大きな問題だったのでは?

「そうですね。清水の舞台から飛び降りる覚悟で臨みました。でもね、昔からのファンの方が今でも応援してくれているわけですし、作っている方々も良識のある方たちばかりだとわかっていましたから。何より楽しかった思い出が大きいですからね。それで決意できたんです。とにかく、やりたいことのために、『早苗ちゃん』に戻ってがんばろうと。最終的に答えを出したときは無心でした」

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【セックス本番中に子供のことは気にならなかった?】

──では、今の現場は違和感があるのでは? 実際に麻生さんを『早苗ちゃん』と呼ぶスタッフはいませんしね?

「そうなんです。正直、機械的な印象は受けてしまいました。昔は心のつながりができるほどに仲良しで、和気あいあいとやっていたんですね。女優とスタッフというより、私もスタッフの一員で、ざっくばらんに話していたし。だから気を使っていただくと、逆に気を使ってしまって」

──たとえば?

「ストッキングの一枚からはかせてくれて、洋服も全部着せてくれて。あとは、清涼飲料水の水割りも用意して下さって。これはビックリしましたよ。潮を吹くために飲んだ方がいいって」

──現場ではよく見かけますね。でも、麻生さん。さっきトイレに行かれてましたよね? 出しちゃって大丈夫なんですか?

「えぇ。昔から潮のために水分を多めに取るとか気にしたことないですから。ローションだって使ったことないですし。まぁ、当時は疑似ということもあったけど、頭の中でセックスしてたので、自然と濡れてきてたんですよね。だから、例えるならオナニーに近いものがあったのかな。潮だってそういった意味で自然に吹けましたから」

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──では、もう現役当時の感覚を取り戻したということですね。昨日までの生活がふと頭をよぎることもないですか?

「それはね……ありますよ。たしかに、一般常識からすると、パパと違う人と肌を合わせることは子供たちにとっては裏切り行為、という気持ちは少しはあるんですね。まっ、一般人の私としては。でも、それを現場で表に出してしまったら撮影が止まってしまうわけだし、それを出さないことがプロの仕事だと思っています。いろいろ辛いことはあると思うんです、AV女優って。それをみんなが口に出してしまったら成り立たなくなるでしょ。だから現場に一歩入った瞬間から、私は麻生早苗。そうしなくてはいけないんです」

──そうですね。でも、先ほどお子さんの写真を見せて下さいましたよね? その時の顔は、本当に優しいお母さんだったので、心の切り替えはどうなさっているのか気になってしまって……。

「あはは、そうね。見せたよね。それはね、正直いっちゃうと、カメラが回ってるか回ってないかの差。やっぱり、オフになると13年間続けてきた普段の私に戻ってしまったの。でも、カメラが回れば待ったなしで麻生早苗に戻りますよ」

──なるほど。

「でもね、息子とセックスするという設定になったら冷静に思えるかは不安~。やってみないとわからないけどね。だって、初日は不安で何も喉を通らなかったのに、今日はしっかりお弁当も食べたし(笑)」

──そうですね。しかもスッピンでスタッフに混ざって! 

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【復帰作で13年のブランクを埋めることはできた?】

──大女優に対して失礼ですけど、こうして現場でお会いすると、本当に早苗ちゃんと呼びたくなる雰囲気があるんですよね。もちろん、恐れ多くて呼べませんけど(笑)。

「いえいえ。私なんて、そんな大層な女ではないんですから。AVの仕事はスカウトがきっかけで始めたんですけど、その前は専門学校で学食配りをやってたんですよ。地味な女なんです。風呂なしの6万円のアパートに住んでいて、現役当時もある程度売れてきても同じところに住み続けていたんですよ。当時は、生活レベルを上げて派手に着飾る女優さんも多かったですけど、私はそれはよくないって思っていたし、そうしていた女優さんは結局は水商売や風俗に行くことになりましたね。私は地味な生活を続けて、引退は寿退社。普通の生活にパーンと戻ったから、今でもAV界は楽しかった思い出のままで残っているんです。水商売や風俗に行ってしまった方は、苦労していると思いますよ」

──このご時世ですからね。

「そう。だから最近、復活する女優が多いけど、みんな現役当時は売れてた子ばっかりでしょ。水商売に行く必要もなくて、スパーンと辞めたから戻ってこれたんだと思うの」

──たしかに、復活された女優さんをたくさんインタビューしてきましたけど、みなさん引退後は結婚したか、普通の会社員として働いていた方ばかりですね。

「でしょ? 私もそうだし……(そこに男優さんが入室)。あれ? もうお帰りなんですね? ありがとうございました。気持ちよかったです♪ またどこかでお会いしましょう」

──わぁ。気持ちよかったって、ストレートに言っちゃうんですね(笑)。

「あはは。本当のことだから。私って顔が派手だから、高飛車な女で近寄りがたいと思われてるみたいだけど、実は体育会系ノリの女なんです。すました顔であいさつすることもできるけど、ムズムズしちゃって」

──いつも通りでいたいと。でも、やはりプレイに関しては、普段通りというわけにはいかなかったのでは? 以前とかなり変わっていると思いますし、ブランクを感じませんでした?

「そうねぇ。昔は接点を見せないようにしていたけれど、今は逆に見せているでしょ。そこは驚きましたね。後は、聞きなれない言葉はいくつも出てきました。イラマチオっていうんでしたっけ、あれは初めて」

──男潮吹きというのも初めてでは?

「あ、それも初めて。今の女優さんでもあまり体験している人はいないでしょうけど、今ってこんな時代になったの~って驚きましたよ」

──そうでしょうね。麻生さんといえば、ご自身の潮吹きが代名詞になっているのに、まさか吹かせる側になるなんて見る方も驚きでしたよ!

「そうそう(笑)。だから、私も台本を見て『潮吹き(男優)』と書いてあったのが、これは(麻生)の間違いでしょって思ったんですよ。発射して5秒以内に根元をギュってするんですよ。そうすると潮がピュッと出るらしいんですけど、これが飛ばし過ぎちゃって、私より飛んだんじゃないのってくらい。カメラまで汚すくらい飛んだの。射精ほどだと思っていなくて、矛先を考えていなかったんですよ。驚きですよね~」

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──他に驚いたことはありましたか?

「今の撮り方というか、長廻しに慣れないの。昔はカット割りも細かくて、テープも短かったからロールチェンジも多かったし、その度に仕切り直しで、気持ちを切り替えながらやっていたのね。でも、今は終わるまで撮りっぱなしでしょ。体力がついていかないというか。歳かしらね(苦笑)」

──それ本当ですか!? 私、「ア゛~ッ」って「ア」に濁点つきの絶叫を間近で聞いたのは初めてでしたよ。凄いパワフルで言葉を失っちゃいました!

「え? 『ア』にテンテンついちゃってた?(笑)。今ってキャーキャー言う子が多いのかな?」

──アニメ声の子が増えましたよね。

「キャンキャンみたいな? う~ん。そんな可愛い声出せないよ。普段が抑え気味だったから、思わず声量上がっちゃったのかも。私、集中すると『スケベ汗』っていうのが出ちゃうんです。暴れたから出る汗ではなくって、気持ちの奥から湧いてくる汗。ぐ~っと相手にのめりこむと出ちゃうの」

──スケベ汗!? 

「そう。それを知って結婚しようと思ったというのもあるの。その方が快楽を求めるだけのセックスをするのではなく、精神的なつながりを大切にする人だったから。スケベ汗をいっぱいかくほどにね。『チ●コ』『マ●コ』の世界じゃなくって、挿れなくってもいいの。見つめ合ってるだけでイケるんです。そんな究極のつながりを見つけちゃったんで、結婚しようって。女って愛おしいって感じてくれている人って分かるでしょ?」

──そうですよね!! でも、まさか麻生さんとこんな親密な話ができると思ってませんでした。

「だから、私は何度も言ってるように地味な女なのよ。家ではふりかけ飯が大好物なんだから。お奨めのレシピはね、ネギを刻んで甘ダレをかけるの。本当に美味しいからやってみて。あとはバター飯とか、しらすに醤油かけたりとか」

──しらすって単語が出てくるとは……。

「麻生がおしゃれな女だと思ってる人たちは、とんだ勘違いをしてるだけ。昔はパッケージもボンテージとかばかりだし、すかした女にしか見えなかったよね。でも、家では普通の母親で、子供にも友達感覚で接しているし、性の相談にも乗れるし」

──性教育ができる母親って少ないですよね。この仕事をやっていたからこそでしょうか?

「でしょうね。この仕事をやっていたら、オープンに話せることも多いと思います。でも、一人の母親としても、子供に間違った性の知識を植えつけさせたくなかったんですよ。でも、日本人って子供に性教育をすることに、後ろめたさを感じる人が多いですよね。でも、オープンにすればいいと思うんです。セックスするのは誰もが通る道なんだから」

──学校任せではいけない?

「そう。学校ではちょっと性に触れたくらいの教育しかしないでしょ? だから、頭の中でうわ~って膨らんでいって、想像で間違った知識として植えつけられちゃうんですよ。『セックスすることはイヤらしいこと』という意識は、そろそろ無くしていった方がいい時期なんじゃないかなとは思います。産婦人科に駆け込むようなことになれば、子供がかわいそう」

 撮影の合間だというのに話が盛り上がりすぎて、楽屋の向こうから監督の咳ばらいが聞えてきたほど……。そこで慌てて読者の皆様へのメッセージをうかがい、切り上げることにしました。

「戻ってきましたよ! しばらくはお仕事を続けていく予定ですので、当時のファンの方も新しいファンの方もまた一緒に遊んで下さいね。復帰作は、ただのオナニーネタに終わらない、心の移ろいを楽しんで貰えるような作品にしましたので、じっくり楽しんでいただければ嬉しいです」

 それから、麻生早苗らしく頑張りたいので、良いことも悪いことも含めて、ネットなどにどんどん感想やメッセージを書き込んで欲しいともおっしゃっていました。実は結構チェックしているんですって。

 精力的な大人の女であり、お子さん想いの母親でもある麻生さん。伝説の女優であるにもかかわらず、心の葛藤までもぶっちゃけてくださったのは、彼女の懐の大きさゆえだと実感しました。真のAV女優の姿を目の当たりにして、ますますAV女優の強さに感銘を受けた一日でした。
(取材・文=文月みほ)

av_asou_gakuya0510_jake.jpg『復活 本番解禁 麻生早苗』
◆メーカー:マックス・エー◆品番:XV-1022
◆時間:200分◆価格:3,990円

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