芸能界復帰は規定路線!?

「一時帰国を利用して仕事」のマリエに非難の嵐

※イメージ画像:『マリエ系』/講談社

 米・ニューヨークのパーソンズ美術大学に留学中であるマリエが8日、都内で行われたクリエイティブアワード『DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2012』発表会にサプライズゲストとして登場。留学以降、初の公の場となる彼女は、「私も生徒なんです。服を手で作ることをしてる。グラフィックを作ることは私には到底できないことなので、本当にすばらしいことでうらやましい」と語りながらプレゼンター役をこなしていた。

 およそ半年ぶりとなったマリエの芸能活動。未来のクリエーターに向けられた賞でありながら、学生の身であるマリエがプレゼンターに抜擢されたことはさておき、春休みの一時帰国を利用して、これ見よがしに公の舞台に舞い戻ってきたマリエに、ネットーユーザーらは強い嫌悪感を示している。

 「もうお前の居場所はない」「ハーフタレントは十分」「ローラの方が可愛い」といったマリエ個人に向けられたコメントのほか目立つのは、「芸能界ってホントいい加減だな」という意見。昨年の震災後、問題発言を連発したマリエを起用し続ける業界全体の緩さを指摘したものも多かった。以前、「芸能界なんてただの暇つぶし」と言い放っていたマリエにも関わらず、芸能活動に固執しているような態度が、多くの人々の反感を買っているのだろう。

 歯に衣着せぬ物言いと派手な容姿から、一躍人気タレントの仲間入りを果たしたマリエ。一部では、昨年の震災後に発信されたTwitterでの問題発言(「くだらね、世の中チャリティ産業かょ!?」などといったもの)が引き金となって芸能界に居場所をなくし、そのため留学したのではないかとみる向きもあるが、真相は本人のみぞ知るところ。ただ、昨年の6月からアメリカに長期滞在し、そのときに大学進学を決めたという本人のブログを見る限り、東日本大震災という悲劇が彼女の心を動かした可能性は十分に考えられるものだ。

 「金だけだせばいいとおもいやがって」「こっちはいろんなところから募金です金くださいってれんらくがたえなくってこまってんだよ!」といった震災後の彼女の発言は、どうにかして被災者の力になりたいと思い募金をした人々の善意を踏みにじるものだ。しかし、それが本当に彼女の言いたいことだったのか。彼女はこうも言っている。

「リアルにおもうのは、芸能人がどんなにおかねをつぎこむよりも、そのどんな金額よりも、実際にそこへいって、一人でもおおくのひとと写メをとってあげてがんばろうねっていってあげるほうが、何倍も価値がある」

 確かに、被災者にとって、現金よりも好きな芸能人に直接声をかけてもらったほうが嬉しいという場合もあるだろう。ただ、それはまったく別次元の問題だ。つまり現金も有難いだろうし、声をかけてくれるのも嬉しいだろうということ。しかしマリエはそれを同じ次元で語る。そしてそれは彼女がとんでもない金持ちの娘だからだ。彼女にとって、お金など、有り余るものでしかない。だから、彼女は、平気でそれをさげすむことができる。持っている彼女は、それゆえ、そんなものよりもっと大事なものがあると言いたかっただけなのだろう。

 身長が高いとか足が速いというのと同じように、金持ちの家に生まれるというのも才能といえる。ただ、どんな才能も活かさなければ意味がない。多くの人々からの非難にさらされているマリエは、つまり生まれ持った才能を活かせていないのだ。芸能界を利用してでも、金持ちなら金持ちらしく素直に世の中に貢献さえすれば、彼女はきっと人々から愛される存在になるに違いない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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もうハーフタレントとして下火だよね

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