就労ビザがなくても日本に行きたい!? 市場飽和中でも続々来日する韓流アーティストたち

k-popgirls0316.jpg※イメージ画像:『K-POP,THE SECRET FACE GIRLS EDITION』
武田ランダムハウスジャパン

 東方神起、BIGBANG、少女時代、KARAなどK-POPが日本の音楽市場を席巻して久しいが、二匹目、三匹目のドジョウを狙って韓流アーティストたちが続々と来日している。コリアンタウンとして知られる東京・新大久保では、韓流アーティストが出演するライブが連日開催され、日本人女性たちが詰めかけている。なかには、誰も名前を聞いたことがないような歌手もいるが、もはや「韓流なら誰でもいい」とばかりに客入りは上々のようだ。

 日本の音楽市場規模は韓国の30倍といわれ、韓流歌手たちはこの勢いに乗じてジャパニーズドリームをつかもうとしている。だが、儲けに焦ったのか、正規のルートを踏まずに日本で活動する歌手たちもいるようだ。

 昨年12月、韓国人アイドルグループ「GREAT」の20~27歳の男性メンバー5人とプロモーション会社の韓国人籍の女性社長ら8人が入管難民法違反の容疑で摘発された。芸能活動などが認められていない短期ビザで入国したにもかかわらず、新大久保のライブハウスで計71回の公演などを行ったためだ。韓国では鳴かず飛ばずの無名グループだったが、来日後はライブハウスに客が殺到して近隣住民から苦情が出るほどの人気ぶりだった。

 そんな中、日本で活動する某バンドのボーカルを務める韓国人男性が”違法就労”ではないかとの疑惑がネット掲示板で持ち上がった。今月1日、その人物が「ワーキングホリデー」制度を利用して来日し、バンド活動をしていることをTwitter上で明かしたためだ。その人物は、韓国のアイドルグループ・超新星のメンバーの兄であることも判明している。

 ワーキングホリデーは、訪問国で異なる文化の中で長期の休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うためにアルバイト就労を認める若者向けの制度。文化交流を目的としているため、風俗営業への従事は禁止されているが、芸能活動は問題ないのだろうか。

「グレーゾーンですね。問題のバンドはインディーズのようですし、今月ファーストライブをやるくらいの駆け出し状態ですから、現段階では明らかな違反とはいえないと思います。ですが、有名アイドルの兄であれば人気がすぐに出るでしょうから、そうなるとワーキングホリデーで認められる就労のレベルを超えてしまう」(法律関係者)

 それにしても、危ない橋を渡ってまで来日したいという歌手がいるほど日本での活動にはウマ味があるのだろうか。

「一時期は、韓国で無名でも来日すれば誰でも荒稼ぎ出来るような韓流バブルといえる状況でしたが、いまは韓流歌手が増えすぎて飽和状態です。同じようなグループの登場に飽き飽きして韓流から離れてしまったファンも出始めている。金銭的にも厳しいのが実情で、日本のマネジメント会社やレコード会社の取り分が大きく、韓国のプロダクションやアーティストの実入りは驚くほど少ない。それでも自国で活動するよりはマシと考える売れない歌手が大挙してやってきているわけですが、レベルの低いアーティストが増えていけば、ブーム自体が日本のファンに飽きられてしまうのは目に見えている。今の状態が続けば、韓流ブームが近いうちに完全に終了してしまう可能性が高いでしょう」(芸能関係者)

 いまだにゴールドラッシュとばかりに韓流アーティストたちが日本に押し寄せてきているが、すでに金脈は掘り尽くされたようだ。

『日経エンタテインメント! K-POP★GIRLS』

 
そんなに日本がいいの?

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