「ヘアヌード」を置き土産に芸能界から引退するタレントの心理とは

※イメージ画像:『渡辺奈緒子 写真集 「黎明」』/ワニブックス

 女優・渡辺奈緒子が24日に発売されるヘアヌード写真集『黎明』(ワニブックス)の出版をもって芸能界から引退を表明している。

 渡辺は、濡れ場を厭わない体当たりの演技が魅力の女優として知られている。映画『シルク』では主演のマイケル・ピットに抱かれる娼妓を熱演、北野武監督作品『アウトレイジ』では、恋人役の椎名桔平と濡れ場を演じている。また、AV女優・みひろの自伝的作品『nude』では、AV業界に身を投じる主人公ひろみを演じ話題となった。

 今回発売される写真集は、浜崎あゆみのCDジャケット写真や黒木メイサ写真集『LOVE MEISA』(マガジンハウス)などで知られる新進気鋭の写真家レスリー・キー氏が手がけ、南の島で男に弄ばれ、娼婦になるというストーリー仕立てで展開されていくという。

 渡辺はこの写真集について、「ありのままの姿をさらけ出すことが、一歩踏み出すきっかけになればと思いやらせていただきました」と語っており、すでに彼女は芸能界からの卒業後を見据えているようだ。

 ヌードといえば、落ち目の女性タレントが浮上するきっかけとして認知されてもいたが、逆にヌード写真集を出版して芸能界を引退するタレントも幾人かいる。

 マンガ雑誌「ヤングアニマル」(白泉社)で「ミスヤングアニマル」に輝き、幼い顔立ちと細い身体を生かした”ロリエロさ”で人気を誇っていた鈴木茜もそのひとりだ。彼女はあどけなさの残る顔立ちとは裏腹にT-バックをはきこなし、横乳や下乳を惜しげもなくさらしてきた。活動中は、幾度もヌードがウワサされていたが、そのバストトップが解禁されたのは、最後の写真集『月刊 鈴木 茜~Final~』(新潮社)であった。

 また最近では、写真集『a will』(集英社)でフルヌードを披露したグラドル仲村みうが思い起こされる。彼女は15歳からグラビア活動を始め、見えるか見えないかのギリギリを攻めるキワドイカットが人気を呼んでいた。カゲキなカットの連続に現役のころから常々AV行きがささやかれていたが、『a will』の発売をもって芸能生活に幕を下ろしている。

 芸能活動の最後にヌードを選ぶタレントたちの心境とは、いったいどのようなものなのだろう。

「最後の思い出作りとお金の両方でしょうね。腕のいい著名なカメラマンに撮影してもらうことは、自身が芸能界で生きていたという確かな証になるでしょうし、ヌード&ラスト写真集となれば、熱狂的なファンでなくとも、ご祝儀的な購入者もある程度うまれるので、普通の写真集よりも売り上げは見込めます。当然、これまでお世話になった事務所にもギャラは入りますし、タレントも最後にヌードを晒すことで、ある種の達成感を得られるのかもしれません」(芸能ライター)

 確かに、ヌードを置き土産に芸能界を去る彼女たちにとって、”芸能界で生きた証とお金”は今後の人生に必要だろう。しかし、それ以上に、これまでの支えてくれたファンに対し、ありのままの自分を、生まれたままの姿を晒すことで、より強く覚えておいて欲しいという願いがそこにはあるのかもしれない。多かれ少なかれウソがまかり通る芸能界で、タレントが守れるたったひとつの真実=生まれたままの姿。というのは考え過ぎだろうか。
(文=股介権三郎)

『月刊 鈴木茜FINAL [DVD] 』

 
今はなにをしているのかな?

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