AKB48の曲が過去の名曲に似ているとのウワサ!?

※イメージ画像:『GIVE ME FIVE!』数量限定生産盤Type-A/キングレコード

 1月19日から22日にかけ、東京・文京区の東京ドームシティホールでAKB48の新春恒例ライブ『リクエストアワーセットリストベスト100』が行われた。同コンサートは、2008年から始められ今回で5回目を数える。このライブは、AKB48ほかSKE48、NMB48ら周辺グループの楽曲も含む計421曲でファン投票を行い、上位100曲を選出し、1日25曲ずつカウントダウン形式で披露していくというもの。今回の1位には、10年に発売された17thシングルの「ヘビーローテーション」が2年連続で選ばれている。

 今回最終日のアンコールでは、昨年8月から準備していたというAKB48のバンド「Baby Blossom」がサプライズで登場し、2月に発売される新曲「GIVE ME FIVE!」をファンに初披露した。バンドは前田敦子がギター、リードギターを高橋みなみ、ベースを大島優子、ドラムを柏木由紀、キーボードを渡辺麻友などなど、総勢18名がそれぞれ担当し、結成されている。選抜されたAKBメンバーたちはバンド結成のために、多忙なスケジュールの中、約5カ月間極秘練習を重ねたという。

 歌って踊れるアイドルだったAKB48が、演奏もできるアイドルへと新たな展開を見せはじめている。ネット上では、『けいおん!』に似ているなどとも評されており、マンガ・アニメ・映画など幅広くメディアミックスで展開され、次々にスマッシュヒットを繰り広げている『けいおん!』を彼女たちに取り入れた秋元プロデューサーの手腕はさすがといえるだろう。

 しかし”似ている”と話題になったのは、外見だけではなかったようだ。この日披露された「GIVE ME FIVE!」だがネット上では、2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲「南風のマーチ」にそっくりだと注目されている。これまでもAKB48の楽曲では、「アイスのくちづけ」とBOØWY(ボウイ)の「CLOUDY HEART」、「回遊魚のキャパシティ」とヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」、「スカート、ひらり」と郷ひろみの「よろしく哀愁」などが似ているとささやかれていた。

「新曲が既存の曲に一部似ていると話題になることは、他のアーティストたちでも多かれ少なかれあることです。曲を提供した人が、既存の曲に影響を受けていたため似てしまったことなども考えられるでしょう。AKB48は多数のCDをリリースし、メディア展開も幅広く行っています。人から多く注目されているため、そのようなウワサが出てくるのかもしれませんね。しかし、多くのスキャンダルを武器にしていた彼女たちですから、過去の名曲にメロディを似せることで、”どこかで聞いたかも?” と思わせ、曲に対する関心を高めようとする戦略なのかもしれませんよ?」(音楽誌ライター)

 日本を代表するアイドルグループへと成長を遂げたAKB48。関連グループも多数誕生し、JKT48を手始めに海外戦略も始動している。それらの中心として活動を続けていく彼女たちは今後も成長することが予想される。まだ、彼女たちをあまり知らないという方は一度、活動当初からの楽曲を振り返り、似ている曲を探してみるのも新しい楽しみになるかもしれない。
(文=股介権三郎)

『軽音部!』

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