着衣セックス願望を叶えてくれる女性とは? 

chakuero0110.jpg※イメージ画像 photo by business.garden from flickr

 人間は、なぜ服を着るのだろうか? 服を着ている状態が当たり前すぎて、その意味など考えたこともないという人がほとんどだろう。

 人間が服を着る理由は、まず、「体を守る」という目的が大きい。皮膚を保護するほか、夏も冬も、いや一年中、服は、体温調節の補助という、大きな役割を担っている。

 また、社会的な身分や職業を表す上においても、服は一役買っている。学生服などは、「集団に属していること」を表示する意味も持つ。
 そして、「裸を隠す」という役割がある。古くは、アダムとイブが禁断の果実を口にした時から、急に裸を晒すことが恥ずかしくなったというが、そういった羞恥心を補うためにも服は必要だ。

 以上、人間が服を着る理由は、挙げればキリがないくらいだが、そういった色々な意味において必要不可欠である服を、敢えて脱いで行なうのがセックスである。もちろん、セックスするにあたって、全く恥じらいがない状態で臨むという人は少ないだろう。とはいえ、日常においては常に隠している部分を、セックス相手には全て曝け出すというのは、考えてもみたら特異な心理状態なのかもしれない。

 なお、現代では裸でセックスするのが当たり前になっているが、昭和初期では決して一般的ではなかった。現在は、夫婦と子どものみの核家族がほとんどだが、当時は三世代同居がメジャーな時代である。大家族の中で、夫婦がプライベートな空間を持つということが困難だったため、万が一に備えての着衣セックスが珍しくなかった。

 着衣セックスとは、読んで字の如く、服を着て行なうセックスのことである。男性の場合は、ファスナーからペニスだけを露出させて挑んだり、女性だとスカートをたくし上げてパンティをずらして受け入れるなどするのが着衣セックスだ。ほか、様々なバリエーションがあるが、この「着衣セックス」を愛好する者は意外と多い。

 ところで、着衣セックスというと、コスプレを連想する人もいるかもしれないが、愛好家たちが言うには、決してセーラー服だのナース姿である必要はないという。普段着で充分とのこと。さて、わざわざ服を着た状態で行なう着衣セックスの魅力とは、いったい何なのだろうか? 

 一番多く挙がったのが、「チラリズム」を重視する声。全裸はあからさますぎて滑稽である、それよりも見えそうで見えないほうが、刺激的なのだそう。「性器の結合だけを目的」としている状態に、精神的興奮が高いという理由も挙がった。「男性は視覚で興奮を得る」という説が一般的だが、それとは真逆の発想なのかもしれない。

 ほかにも、「動きに制約がかかることで、より萌える」という人もいた。確かに、服の形状や生地によっては、全裸セックスよりも大幅に動きづらい状態が予想される。かといって、縄や手錠などで動きに制約を持たせるのは、あざとい感じがして苦手とのことだった。

 さらに今の時期は、節電目的で着衣セックスに至ったというカップルも存在する。暖房を切った部屋で全裸になるのが絶え難く、セックスどころではないほど寒いという事情からだ。そう考えると、着衣セックスは、地球に優しいエコなプレイといえるだろう。

 以上を踏まえると、着衣セックスとは様々なメリットを持つことが判明した。さっそく取り入れてみようと決意した男性もいるかと思うが、いかんせん女性陣からは否定的な意見が多い。「服が傷む」「マニアックな嗜好っぽくて引く」「肌が触れ合わないと、愛情を感じない」など、ある意味どれもごもっともである。

 女性を着衣セックスに誘うというのは、それほどまでに難しいことなのだろうか? 諦めて服を脱ぐ前に、是非試して頂きたいのが、「ぽっちゃり体型の女性を狙う」という作戦である。スタイルに自信が持てない女性にとっては、着衣セックスはむしろありがたいとのこと。「ぽっちゃり系は好みではない」という男性は、スレンダー女性でもアタックは可能である。飲食後の満腹状態でセックスに誘えば、下っ腹を隠すために、着衣セックスに応じる可能性が高い。

 もちろん、ぽっちゃり体型だろうと食後だろうと、何が何でも裸になりたいという女性もいるだろう。その際は、潔く服を脱ぐという懐の深さは、オトコとして持ち合わせていたいものである。
(文=菊池 美佳子)

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