処女or経験人数100人のヤリマン……選ぶならどっち?

virginandbitch1205.jpg※イメージ画像 photo by Török Rozália from flickr

 オトコ同士の飲み会でも、女性を交えた合コンでも、何かと話題になるテーマのひとつに「経験人数」が挙げられる。経験人数というのは、言うまでもなく、今までセックスをしたのが何人かということ。また、飲み会や合コンのみならず、雑誌などでも度々アンケート特集などが組まれている。そういった記事を目安に、世間の平均値と自分の経験人数を比べ、物思いに耽ることもあるだろう。しかし、それらのアンケート結果は、本当に参考になるものなのだろうか? 例えば、経験人数が1名の人と、10名の人がいたとして、その2人から平均値を割り出すと、(1+10)÷2=5.5名ということになる。むろん、アンケートを2人にしか行わない媒体はないだろうが、要するに、経験人数が極端に多い人と、極端に少ない人を元に平均値を出すと、中途半端な数字がはじき出されるということだ。そう考えると、世間一般のアンケート調査を鵜呑みにしてしまうのもいかがなものか、という結論に達する。

 それにしても、経験人数トークとは、なぜあんなにも盛り上がるものなのだろうか? 「血液型」「SかMか」という話題と並んで、飲み会・合コンの鉄板ネタといっても過言ではないだろう。しかし、盛り上がるのはいいとして、本質の部分はどうだろうか? つまり、女性からどのような答えが返ってくることを期待しているのか、ということ。この問いに対しては、おそらくほとんどの人が、「ケースによって異なる」と答えるだろう。カノジョに期待する経験人数と、セックスフレンド・一夜限りの相手に期待する経験人数は全く別物である。

 まずはカノジョの場合。そういえば、19世紀末に活躍した作家オスカー・ワイルドの名言に、「男は愛する女の最初の男になることを願い、女は愛する男の最後の女になることを願う」という言葉がある。この言葉に則って考えると、カノジョの過去の経験人数は少なければ少ないほど良しということになる。これに関しては、「好きになるということは、その人の過去も好きになるということだから、経験人数は気にしない」という人もいれば、「処女希望とまでは言わないが、2ケタ超えは引く」という人もいた。

 次にセックスフレンドの場合。こちらに関しては、上記とはだいぶ事情が変わってくるようだ。「セックスフレンドになることが目的でアプローチした女性が、万が一男性経験が少なかったり、処女だったりすると、恋愛感情を抱かれてしまう可能性もあるので、出来れば避けたい」という人が多かった。恋愛感情どうこうは別としても、「テクニック面を考えると、ある程度の経験を持った女性のほうがベター」という声も挙がっている。しかし、テクニック面に関しては、経験人数が多くてもマグロの女性もいるだろうし、経験人数が少なくても、天性の勘・もしくはたゆまぬ努力で高テクニックを備えている女性もいるということを忘れてはいけない。それはさておき、あえて処女や経験人数が少ない女性を良しとする人も存在した。「ゴックンは万人が当たり前に行なっているもの」「フェラチオ時にはアナルも舐めるのが一般的」など、自分好みのプレイを求めるのに都合がいいという。

 ところで、女性から見た「男性の経験人数」はどうなのだろう? 例えば、合コンの自己紹介において、「経験人数は8人で、全て玄人でした。つまり素人童貞です」と発言したとしたら、女性陣はどのような反応を見せるのだろうか? これに関しては、意外にも「女性に比べて、男性のほうがセックスの機会を得るのは難しいだろうから、引かない」という声が多く、女性たちの懐の深さに感服させられた。中には、「素人童貞=受け身なのでは?」と懸念を示す女性もいたが、これは人それぞれ個人差があるだろう。風俗店でも、攻めることに重きを置いている男性はいるはずだ。

 彼氏ではなく、セックスフレンドの経験人数については、処女を敬遠する男性とは異なり、「童貞男性も大歓迎である」との回答が目立った。自分が「初めてのオンナ」になることが興奮につながるようである。「一度も侵入を許していない砦は頼もしく、一度も侵入に成功したことがない兵士は頼りない」という考え方はもはや古いようだ。

 以上のように、項目ごとに分けて訊ねると、十人十色の回答が返ってくるものだが、彼氏彼女だとかセックスフレンドだとか関係なく、「童貞・処女と、経験人数100人のヤリチン・ヤリマンの2択から選ぶとしたら?」と質問の仕方を変えてみると、男女問わずほとんどの人が、「経験人数100人のヤリチン・ヤリマン」と答えた。ということは、機会さえあれば、どんどんセックスしておくべき、ということになる。

 ただし、飲み会や合コンで、ありのままに正直に答えるべきかというと、決してそうではない。「やっと50人突破したところ。今は100人の大台を目標にしている!」というのは、あまりにも情緒に欠ける。経験人数トークの際は、「ご想像にお任せします!」「覚えてないけど、たぶん普通じゃん」など、曖昧にぼやかしておくのが無難だろう。
(文=菊池 美佳子/ブログ「マンゴージュースと黒あわび」

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