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検証「今のたけしと昔のたけし」変化する芸人のフリートーク


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※画像は左『孤独』、右『ビートたけしの刑事ヨロシク』より

 先月20日に放送された『さんま&岡村のプレミアムトークショー 笑う!大宇宙スペシャル!!』(日本テレビ系)にゲスト出演したビートたけしが、メインMCを務めたナインティナインの岡村隆史に引退時期を聞かれ、「そういうことはお客さんが決めること」「視聴率が悪くなれば自然と消える。それでいい」と、いかにも模範的な回答を示した。しかしその一方で、「60を超えると一気にガタがきた」と言い、フリートーク中のアドリブが効かなくなったことを明かした。この日の放送でも十分爆笑をさらっていたたけしだが、果たして、若かりしころとどれほどの変化があるのだろうか。今回の記事では、そんなたけしの今と昔を比較してみたい。

 検証対象とするのは、冒頭で示した番組のワンシーンと1987年の夏に放送された『一億人のテレビ夢列島・タモリ・さんまの24時間マラソン生放送』(フジテレビ系)にたけしがゲスト出演した場面。たけしにとって、フライデー襲撃事件以降、初のテレビ出演となったことで話題を集めたシーンだ。この2つの番組から、それぞれたけしが独壇場でエピソードを披露した1分あまりを文字に起こしてみた。

『一億人のテレビ夢列島・タモリ・さんまの24時間マラソン生放送』より
(フライデー襲撃事件の裁判をネタにして、たけし・タモリ・さんまのフリートーク)

たけし 「あの弁護士が困ったもの──」
さんま 「なんで?」
たけし 「俺をイビるんだから。弁護士のほうがきついんだもの。検事が普通"あんたやったんですか?" "全て私の責任です。すいません"って言ったら、"裁判長、弁護人から質問があります。それは一体何時だったんですか?" "12時......" "12時じゃわかんないでしょ!"お前どっちの味方なんだって! 誰が金出してんだ! コノヤロ! 裏でとっちめようかと思って、また怒られちゃうから、お前いい加減にしろって言ったんだよ。お前のほうがきついじゃねえかって。それで社長が証人に呼ばれたらまた社長が大ボケになっちゃってさ──」
さんま 「舞い上がってしもて?」
たけし 「ああいういい人だからね。あんな席に呼ばれたことないから」
さんま 「あんな席って!」
タモリ 「宴会じゃないんだから」
たけし 「いやだけどありがたい。あんな見物人みたいな、傍聴券貰って。当たりゃ5000円だ、10万円だっていって貰えるんでしょ。俺が並ぼうかと思ったくらいだから──。無職だし......」


『さんま&岡村のプレミアムトークショー 笑う!大宇宙スペシャル!!』より
(奥さんとお酒を飲んでいたエピソードするたけし。さんまと岡村が同席)

たけし 「──酒飲んでたのよ。近くの寿司屋で。うちのカミさんとだよ。そのカミさんと飲んでて、文句言われながら飲んでたら30分で限界になっちゃったのよ。頭がはちきれそうになって。なんか焼酎の瓶で殴りたくなっちゃって。カミさんが、"もうアンタはどうのこうので"って、もう延々出会ったときからの愚痴をこぼすわけだよ。"殴り込んだのは女のために殴り込んだんだ" "事故は女ん家に行く途中だった"全部過去を洗いざらいして、わんわん泣き出すからさ、"たけしまた中年のオバさん連れて愛人だ"なんて言われると嫌だから、"カミさんにお茶を下さい"とか"カミさんに水を"とかそういうわざとらしいことを──」
さんま 「全部"カミさん"つけるんだ。"お、カミさん便所か"とか言うて」
たけし 「そうそう──」

 文字数にして、1987年のたけしが1分間で喋ったのは約370文字。対して、現在たけしが喋るのは約290字。一般的に、人前で喋るときは1分間で漢字ひらがな混合の普通の文章で約270字程度が最適だといわれている。このことを踏まえれば、昔のたけしより、今のたけしの喋りの方が、視聴者に届きやすい調子だといえる。ただ、放送時間に制限のあるテレビでは、どれだけ多くのことを喋れるかというのが1つの課題。出来るだけ早く、そして明確に伝えることが出来るかどうかというのがスキルを示す一因といえる。そのことを踏まえれば、やはり当時のたけしのトークは速射砲のようで、内容がありありと浮かぶ明確な描写はすごいの一言だろう。また、現在のたけしが、同じトークの中で、何度も同じような場面を説明しているのに対し、当時のたけしの喋りの中にはまったくそれがないというのも大きな違いだろう。こういう変化を踏まえて、先日の放送でたけしは「アドリブが効かなくなった」と言い、「ガタがきた」というのを明かしたのかもしれない。

 今年64歳になったたけしは1987年当時40歳。乗りに乗っていた40代と60を過ぎた芸人のトークが変わるのは当然といえる。いくら一般の感覚からは推し量れないといっても、さすがに寄る年波は超えられないのだろう。トークは冗長になり、説明臭くなるのも仕方のないことなのかもしれない。しかし、それでも先日のたけしのトークは腹を抱えて笑うほど面白かった。確かに、昔のたけしにあって今のたけしにないものも多い。しかし今のたけしには、過去の自分を十分に超える経験というものがある。30年以上芸能界に君臨するたけしの思い出話はまだまだ尽きることがないに違いない。少しずつでもいいから、それらを披露してもらいたいものだ。もちろんそのときのパートナーにさんまは欠かせないだろう。

(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)
 

『ビートたけしの今まで見たことないTV』


笑いを忘れない姿勢はスゴイ!

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