「東京電力社員お断り!」札幌の風俗店が東電に対して怒りの入店拒否宣言

iyashikurabu0915.jpg※画像はメンズエステ『オリーブガーデン』HPより

 福島第一原発の事故という前代未聞の大惨事を抑え切れなかったばかりか、その後の組織的な隠ぺい工作やその効果が疑問視される「計画停電」、さらに被災者ばかりか利用者に対してもお世辞にも誠実とはいえない対応、その他さまざまな暴挙によって非難を浴び続けている東京電力。多くの人々を危機に追いやっているにもかかわらず、当事者である経営陣には反省の様子はまったくみられない。

 そうした状況の中、東電社員などに対して「入店お断り」の意思表示をした風俗店が話題を呼んでいる。

 その風俗店は、札幌・ススキノにあるメンズエステ『オリーブガーデン』。届出を出して営業している、正規の風俗店だ。同店では公式ホームページに、9月14日付で「重要なお知らせ」と題する以下のような文章が公開された。

 福島原子力発電所の問題が解決するまで東京電力の正社員、オリーブガーデンのご利用を一切お断り致します。また、沢山の方らかの提案で原発推進派の御用学者様の入店もお断り致します。
「なお、下請け会社で現場で日本の為に尽力を尽くされている方々は含みません」
領収書で、宛名を書く都度憤りを感じ、そんな暇があるなら仕事しろと言うとこです。
入店後発覚した場合、サービスは即中止。料金の返金にも応じません。
貴方の◎◎◎を臨界に達して、メルトダウン、させている場合ではありません。
(原文ママ)

 これについて同店に取材したところ、来店した利用客から東京電力の宛名で領収証を切るように指示されたことがきっかけだという。同店のスタッフは言う。

「最初、『白紙の領収証をくれ』と言われました。そこで、白紙では切ることができませんと言いましたところ、宛名は東京電力でと言われたのです」

 この利用客が、本当に東電社員なのかどうかは不明だ。同店スタッフも「社員証や社員バッジで確認したわけではない」と言う。しかし、さまざまな情報をもとに考えてみると、東電が外注や下請けを優遇するようなケースは考えられない。もし東電が経費を使うとしたら、正社員かあるいは優遇に値するポジションにある個人や団体に対してという可能性の方がより高い。

 ともかく、同店では後になって「これはおかしい」と考えるようになったという。

 顧客の情報を公表するということは、企業倫理に反すると非難される可能性が否定できない。しかし、東電は福島ほか被災地住民に多大な迷惑をかけておきながら、ズサンとしか言いようのない対応を続けている。しかも、電気料金の値上げまで検討し、さらに福島原発で働く作業員の食事を無償から有償に変更し、いったん減額した社員の賞与を元に戻す予定であることなどが報じられている。

 こうした状況に、同店としては我慢ができなくなったというのだ。

「日本中の皆が復興のために必死になっているというのに、自腹ならまだしも、会社の経費を使って風俗店で遊ぶとは何事だと思いました」

 こうした義憤から、「東電正社員ならびに原発推進御用学者お断り」という決断をして、社会に問いたいと思ったそうである。

 この意思表示に、予想以上の反響が起こった。ニュースサイト「ロケットニュース24」が報じ、その記事が各ネット媒体に配信されると、同店の公式ホームページにアクセスが激増。その日のうちに4回もサーバーが落ちるという事態にまでなった。

 さて、東電の社員がススキノにわざわざ遊びに来る可能性はどの程度なのだろうか。一見、その確率は低そうに思える。北海道内に東電の支社や事業所はほとんどないからだ。
 
 しかし、札幌は意外に東北各地からのアクセスが良い。空路を使えば、むしろ陸路より便利でもある。たとえば、仙台空港から新千歳空港までは1時間10分程度だ。札幌・ススキノまではたいした時間ではない。そして、ススキノの風俗店は、女性のレベルの高さやサービスの質が良いことで定評がある。高収入で知られる東電社員が「ススキノまでちょっと足を伸ばす」可能性は、高いとはいえないまでも否定はできない。
 
 実際、飛行機で北海道まで来て、ススキノに立ち寄るケースは少なくない。ススキノの風俗店の中には、航空チケットの半券提示で割引などのサービスを実施している店も少なくない。
 
 次に、風俗店の領収証を企業の経理が受理するかということについてだが、これも同店に確認したところ、「法人名での領収証をお渡ししています」ということだった。ならば、飲食費や接待交際費という名目によって経費で落とすことも可能である。
 
 現状では、関東地方に住む住民は東電の言いなりになるしかない状況にある。電気料金を支払わなければ、東電は情け容赦なく電気の供給をストップする。消費者による抗議手段であるボイコットも、事実上不可能だ。
 
 こうした状況で、「東京電力社員には売りません」という意思表示は、東電という『怪物』に対する、数少ない抗議の手段ではなかろうか。

※メンズエステ『オリーブガーデン』
TEL011-522-8882
50分10,000円~/指名料金:2,000円
営業時間9:30~24:00/年中無休
http://www.banyan-three.com/
(取材・文=橋本玉泉)

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