「YouTube韓国遮断」は誤報!? しかしさらに嫌疑の目を向けられるK-POPブーム

kpop0912.jpg※画像は『K-POP girls vol.4』より

 Googleが運営する動画共有サービスYouTubeが、韓国からのアクセスを遮断したとの情報が浮上した。

 この処置によりYouTubeのプロフィール欄に「韓国」と設定されているユーザーは動画をアップロードすることができなくなり、 また再生にも規制が掛けられ、再生数も反映されなくなるという。情報によると韓国は、1ユーザーにつき1日1回までしか同じ動画ではカウントされない再生数を、ツールを使い複数のアカウントに切り替え、再生数を捏造しているという。その数は何百万回ともなるようだ。今回の処置はこの水増し行為に対する罰則であるとしている。

 そしてこの行為は、大統領直属機関の大韓民国国家ブランド委員会が指示しているものだという。国家ブランド委員会とは09年1月に大統領直属の機関として発足され、主な目的として国際社会における韓国の地位向上を掲げている機関だ。国を挙げての機関が再生数水増しをしているのだとしたら、このK-POP躍進に対し疑惑が深まることは間違いない。

「これはデマだとみるべきです。Googleから公式にアナウンスはされていません。この情報が、本社からのリークだとするとスクープにほかならないんですけどね。たしかに韓国からの書き込みは規制されることとなりましたが、これは韓国政府が『インターネット実名制政策』を導入したためです」(ネットライター)

 韓国では昨今、女優が悪質なデマに悩まされ自殺する事件が発生。その他ネット上で根も葉もない誹謗中傷が繰り広げられていた。これらを受け、韓国政府はインターネットに実名制を導入した。だがGoogle側は、匿名性が前提である表現の自由が必要だ、として実名制を拒否。現在では、プロフィール欄の国籍を韓国としているユーザーに対し、動画のアップロードや投稿の機能を制限しているというのが実情だ。

 このようなことがウワサになるということは、みな嫌疑の目を持って韓流ブームを見ているからではないだろうか? 今年の初夏には、アメリカのニュース番組CNNが運営する「CNNGo」というサイトで「K-Pop taking over the world? Don’t make me laugh」(意訳:韓流が世界中で流行? 笑わせるな)なる記事が掲載された。韓国アーティストの海外での活躍を韓国メディアがおおげさに取り上げていることから始まり、BoAやSe7enやジェイ・パクによる全米進出が成功しているように見えないことに言及。そして、アーティストたちが歌っている曲が、アメリカ人のプロデューサーによって作られていることに対して、本当にK-POPと言えるのかと、疑問を呈している。

 日本でも過去に、フリージャーナリストの木村太郎氏が情報番組『Mr.サンデー』(フジテレビ系)にて、ブランド委員会がK-POPを流行しているように見せるため、動画の再生数の水増しを広告代理店などに依頼していると発言。韓国が文化を伝播しようとする行為については認めるが、YouTubeなどを用いて流行っていないものを流行らせているかのように見せるのは詐欺まがいの行為と批判した。そして、流行とはコンテンツ提供側がマスメディアと結託し、プロジェクトの一環として行っている。今回の行為も韓国政府が計画的にK-POPブームを作っており、実際には韓流ブームはない、などとも発言した。

 この発言が出た際、「中央日報」は韓国ネット民たちによる反論を掲載。そして国家ブランド委員会対外協力局の事務官からは、「国家が大衆文化をコントロールすることはありえない」とのコメントが出された。その後、フジテレビは同番組中で木村の発言について謝罪している。

 今回の「YouTubeによる韓国遮断」はニュアンスを歪めて報道された。しかし今後、規制の効果から動画の再生回数などが著しく減ることがあれば、疑惑の目は強いものになるだろう。次々にアイドルを来日させる韓国だが、もしKARAや少女時代が、国家ブランド委員会によるゴリ押しにより人気を得たとするならば、今後新たにK-POPアイドルが生まれることは難しいのかもしれない。
(文=明日春人)

『KARA BEST CLIPS』

 
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