【連載】本多圭のオトコとオンナの芸能恥話

精神的に病んだ中島を復帰させるため、オセロに残された道は……

sittokoosero0603.jpg画像は「知っとこ!」(毎日放送系)公式HPより

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、芸能界の裏側に横たわるオトコとオンナの深い業を掘り起こします。

 女性お笑いコンビ・オセロの不仲説がささやかれているが、こうした問題をひも解くと、男の存在が関係していることは珍しくない。そこで思い出すのは、かつて一世を風靡したピンク・レディーの増田恵子(ケイ)と未唯(ミー)の不仲解散説だ。

 最近は、芸能マスコミをはじめとした各メディアが、AKB48の総選挙ばかりを特集して、国民的アイドル扱いしているが、これはまさに秋元康のプロデュースマジック。彼女たちの熱狂的なファンがお祭り騒ぎしているのを、多くのメディアや国民がやじ馬的に面白がっているだけだ。AKB48のメンバー自身が、”スター”と呼べるようなカリスマ性を放ち、国民を魅了しているのかと言えば、違うような気がする。それが、現代のアイドルの在り方と言われればそれまでだが、同じく国民的アイドルと称されたピンク・レディーとは異なるアイドル像だなと思う。

 ピンク・レディーは、1970年代後半、老若男女問わず誰もが彼女たちの存在自体にワクワクさせられた国民的アイドルだった。そんなスターも人気の峠が越えた80年9月1日に”解散宣言”。松田聖子や河合奈保子などの次世代アイドルが台頭してきたとはいえ、ビジネス的には早過ぎる解散という感があった。

 そのため解散の理由として、ケイとミーの不仲説が取りざたされた。確か、ケイの結婚話が浮上したことから、二人の関係がもつれだして、ステージ以外では口もきかないほどの不仲に発展したのが原因だと言われた。オセロも、松嶋尚美の結婚がキッカケで、中島知子との間に感情な摩擦が生まれたのは想像に難くない。

 オセロは、デビュー当時から中島の方が人気があり、ピンでの仕事も多く、ドラマ出演もあった。俳優の谷原章介と浮名を流したりと、芸能マスコミでは女優並みの扱いをされた時期もあった。対して松嶋は、刺し身のツマのような扱われ方だった。ところが、2007年に松嶋が松竹芸能から独立。個人事務所を設立してから、立場が逆転した。

 松嶋は翌年、元お笑い芸人でロックバンドのボーカルを務めるヒサダトシヒロと結婚したが、そのヒサダが、松嶋の個人事務所のサポートをしたのだ。具体的に言えば、芸能界の実力者と言われる大手プロのオーナーに松嶋のマネジメントを依頼。その結果、松嶋の仕事は急増した。一方、中島はヒサダを芸人時代から毛嫌いしていた。その男が相方と結婚した上に、仕事上での立場が逆転するようなサポートを画策したことにいら立った。中島が、二人の結婚式に出席しなかったことからも、彼女の怒りがうかがえるというものだ。

 近年、コンビとしての仕事が減りはしたものの、現場で会えば、松嶋に対する中島の嫉妬はエスカレートするばかり。ついに中島は、「松嶋の顔を見るだけでストレスがたまる」と言い出し、休業を発表した。同時に休業を発表した松嶋はオメデタ。しかも、二人でレギュラーを務めるTBS系の『知っとこ!』では、5月28日に松嶋のみ幸せいっぱいの面持ちで復帰。これでは、中島との溝は深まるばかりだ。

 精神的に病んでしまった中島を復帰させるためには、もはやオセロ解散しか手はないだろう。解散したピンク・レディーは、その後、お互い金銭苦に陥ったために再結成している。お笑い芸人も、いつ落ち目になって、路頭に迷うか分からない。その時になって、あらためてお互いの大事さが分かり合えるかもしれない。それを知るためにも、今は解散をした方がいいと進言したい。
(文=本多圭)

『ピンク・レディー in 夜のヒットスタジオ~フジテレビ秘蔵映像集~』

 
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