突然劣化した永作博美、平子理沙……40歳は女のターニングポイント

 先月29日から公開中の映画『八日目の蝉』は、直木賞作家、角田光代のベストセラー小説が原作となっている。この作品で、赤ん坊のときに父親の不倫相手に誘拐された女性を演じる井上真央とともに、その赤ちゃんを誘拐した女性を演じた永作博美の演技は高く評価されている。作中で髪の毛をバッサリと切るシーンも、カツラを使わず自身の髪を切り、逃亡中のシーンもほとんどスッピンで、その役柄に取り組む姿勢も並大抵のものではない。ところが、演技についての評価とは裏腹に、永作の外見についてはもっぱら”劣化した”という声が相次いでいる。

 4月後半に、MSN産経ニュースで永作がこの『八日目の蝉』について語っている記事が掲載されたが、このときの写真が、少し前の彼女と比べると、あまりにも変化してしまっているのだ。目元のシワが目立つようになり、顔の輪郭も丸みが消え、若干鋭い顔立ちに。これについて早速ネット掲示板でもスレッドが立てられ「終わった 何もかも」などと、時間の残酷さを嘆く書き込みが相次いでいる。

 変化が如実に分かってしまう原因は、地上波デジタル放送の普及という環境的なものだけでなく、その活動歴の長さにもあるだろう。そもそも19歳である1989年に『パラダイスGoGo!!』(フジテレビ系)で行われた乙女塾のオーディションに合格後、メンバー内での選抜を経てアイドルグループ「ribbon」でデビューした永作は、現在40歳で、ほぼ20年近く芸能界で活動していることになる。若いころから芸能界に身を置いていれば、視聴者はおのずとその”変化”に気づきやすくなるからだ。加えて、子ども並みとも言われるその童顔も、今回の騒動に影響を与えている。そもそも老け顔であれば、年齢を重ねることによる顔の変化も、視聴者は受け入れやすい。だが、あまりの童顔であるがゆえに、まるで子どもがいきなり老婆に……というほどのショックを与えることになる。

 そして永作と同じく40歳で、同じように最近その変貌ぶりがささやかれているのが平子理沙だ。長年主にモデルとして活躍してきた彼女、その童顔と美肌には定評があり、そのためとりわけスキンケアやコスメに関するトピックでは頻繁に雑誌に登場している。だが、今年2月に『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演した際、生放送で流れた彼女の姿もまた、視聴者をざわつかせた。タモリが肌の美しさを褒める場面はあったが、頭に大きなリボンを付け、チェックのシャツにネクタイ、そしてミニスカート、これまたチェックのタイツ……と、当時40歳目前の時期だったにもかかわらずの装い。その他ネットでも「顔がパンパン」「生はいろいろ騙せないよなww」などと辛辣な意見が寄せられる結果となった。

 平子も永作と同じく芸能界入りは19歳のころ。フジテレビが主催する「第1回日本美人大賞」でグランプリを獲得したことをきっかけとして、その後はF1中継のリポーター、雑誌でのモデル……と活躍してきた。特に女性誌での活動歴が長いため、女性にとっては彼女の存在はなじみのあるものとなっている。それだけでなく、長年その美しさをキープしてきたということにおいては一目置かれていたため、衝撃はなおさらである。2009年から放送されている深夜のコスメ番組『BeauTV~VoCE』(テレビ朝日系)で務めてきたMC役も、この4月に道端ジェシカにバトンタッチした。『笑っていいとも』騒動から間を空けずのMC交代劇は、美の伝道師としての任務が完了したと局や美容界が判断したからなのでは……とうがった見方もされてしまいかねない。

 今回挙げた二人のように、長年芸能界に身を置く女性芸能人は、その変化も視聴者に敏感にキャッチされてしまう。ウリだった美肌は時間の経過とともに変化し、童顔であることも逆にネックとなる。よって、それに合わせた路線変更は避けられない。永作は今後本格派女優としての道をまい進し、自然体で老いを受け入れ、それを風格の足しにしていけるだろう。平子はそのポジション的に老いを受け入れるというのは困難ではあるだろうが、今後も美肌作りにまい進し、美魔女への道を突き進んでほしいものである。
(文=宮田かずこ)

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