最大のライバルはベッキー!? 大活躍の関根麻里、その人気の秘密

sekimari0421.jpg※画像は『ありがとう(初回限定盤)』/ユニバーサル インターナショナルより

 2006年の芸能界デビューからはや5年。今では週に出演するレギュラー番組が11本と、今最も売れている女性タレントと言っても過言ではないほどに成長した関根麻里。CMにも多数出演し、その年収はすでに父・関根勤を軽くしのいでいるのではないかと言われている。近年、芸能界デビューが相次ぐ二世タレントの中でも際立った活躍を見せる彼女。そんな彼女の人気を支えるのは、なんといっても抜群の好感度だ。父である関根勤とラジオ番組で関係があった放送作家は麻里についてこんなエピソードを話してくれた。

「関根さんの仕事の関係で、まだ麻里ちゃんが10代のころに一度会ったことがあります。そのときはほとんど会話を交わすこともなく会釈を交わす程度だったんですが、昨年、局の廊下でたまたま彼女に会うと、僕に気付いた彼女は”いつも父がお世話になってます”と声を掛けてきてくれたんです。僕自身が麻里ちゃんに会っていたことを忘れていたのにね。きっとすごく頭のいい子なんだと思いますよ。それに誰とでも分け隔てなく接する態度は業界内でも評判です。僕に挨拶してくれるくらいですから。天真爛漫なキャラというのは、彼女の素そのものと言ってもいいでしょうね」(放送作家)

 幼少時代からインターナショナルスクールに通い、アメリカのエマーソン大学に進んだ関根麻里。英語に限らず、スペイン語まで達者だというから、彼女の頭の良さは本物なのだろう。そして前出の放送作家が話してくれたエピソードには、視聴者の期待を裏切らない彼女の実直な人柄が表れていると言える。

「彼女がトーク番組に出演したとき、学生時代の恋愛話をしたんですが、その内容というのが実に興味深かったですね。というのも、彼女が好きになる人好きになる人、ゲイばかりだったというんです。さらにアメリカ時代の彼女は、俗に欧米圏のオタクと言われる”ナード”に大変モテたといいますから、これまた人を見た目で判断しないだろうという彼女の印象にピッタリですよね。しかも彼女は、こういうエピソードを非常に面白くしゃべることができます。人柄の良さに加えてトークが達者となれば好感度が高いのは当然の結果かもしれませんね」(前出)

 親譲りの高いバラエティーセンスに加えて、屈託のない彼女の笑顔は人々を癒やす。今後も関根は芸能界で活躍することだろう。唯一、そんな関根のライバルといえるのが、同じ1984年生まれで、あらゆる好感度調査で上位にランキングされているベッキーだ。

 共にバイリンガルで、いつでも笑顔を絶やさない関根とベッキーには多くの共通点が見られる。しかし、ある業界関係者は彼女たちには決定的な違いがあると指摘する。

「関根麻里にあってベッキーにないもの。それは毒です。例えば、彼女は父のことを”昆虫ジジイ”と呼んだりしてますよね。父である関根さんが、その言葉を面白がれるという特殊な人だから成立してますが、普通だったらとんでもない悪口ですよ。しかし、それを成立させてしまう二人の親子関係のおかげで、視聴者は彼女のそうした発言に嫌な思いを感じないでいられます。かえって仲の良い親子だという印象にまでなってます。反対にベッキーの発言にそういった毒気のある発言は一切見受けられません。バラエティーのお決まりとして、そうした言葉を発することはあっても、自発的な彼女独自の言葉となると皆無でしょう。共にお茶の間受けのする好感度の高い二人ですが、よくよくテレビを見ているとそうした違いが浮かび上がってきて面白いものです」(業界関係者)

 さらにこの関係者は、今後芸能界でさらに活躍の場を広げていくのは毒のある関根麻里ではないかと分析する。毒を毒と感じさせない関根の方が才能豊かだというのだ。今の人気が続けば将来的にゴールデンタイムで冠番組ということも十分に考えられるとまで言う。

 かつてゴールデンタイムで冠番組を持った女性タレントといえば、『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(フジテレビ系)などの山田邦子が思い浮かぶ。88年から95年の間、NHKの「好きなタレント調査」で8年連続ナンバーワンという記録を持ち、女性で唯一天下を獲ったとされる山田に、今の関根がどれだけ迫っているかは計りかねるが、現在のテレビバラエティー界を見渡す限り、彼女の偉業に最も近いのが関根だと言っていいのかもしれない。

 ラビット関根として活躍していたころの関根勤は、お茶の間というよりは一部のコアなファンから熱狂的な支持を受ける芸人だった。そのため全国を席巻した80年代の漫才ブーム時には、ほとんど仕事がなかったという。しかしその後、関根はバラエティー番組では欠かすことのできない芸人となった。それはひとえに彼の芸風が年を経ることで垢抜けたものになったからだろう。彼の変態的な発言や妄想が、視聴者にオジサンの戯言としてイヤミなく伝わるようになったということだ。

 そして彼の娘である関根麻里にも、前出の関係者が毒と指摘したような父の影響が強くうかがえる。ただ違うのは、彼女が女性であるということだ。しかも愛らしくて笑顔の素敵な女性。つまり、もともと彼女は垢抜けているのだ。だから、彼女は初めから現在の関根勤のように誰からも愛される存在になった。

 多少の毒気はバラエティーをより面白いものにする。ベッキーにはない特徴を持った彼女の冠番組が始まるのは時間の問題なのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/
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