スゴ過ぎる芸能人たちの震災復興支援と不満の声

 東日本大震災の被災者を支援する動きが、芸能界でも広がっている。5億円の寄付を発表したAKBグループ(AKB48、SKE48、NMB48、SDN48など)や、2億円を寄付した久米宏(66)、3,500万円を寄付した浜崎あゆみ(32)など、有名タレントが高額の寄付を次々と発表している。

 実際に被災地を訪れて話題となったのは、避難所に支援物資を届けた江頭2:50(45)。被災者の老人が困っているというNHKのニュースが流れた瞬間に「”エガちゃん助けて”という声なき声を聞いた」という江頭は、知人から借りた2トントラックに借金までして集めた水や食料、オムツ、ペーパーナプキンなどを積み込み、自分で運転して福島県いわき市の避難所まで届けた。「一個人として行った」という江頭は、物資を届けて名乗らずに立ち去ったが、避難所にいた看護婦に気付かれ、それを知った被災者がmixiで「江頭さんが物資を届けに来た!」と発信。原発事故による「被曝」の風評被害によって配送業者ですらトラックを出さない状況の中、彼の勇気ある行動が広く知られると、ネットでは”江頭フィーバー”とも言える賞賛の嵐が巻き起こった。

 ”杉さま”こと俳優・杉良太郎(66)のボランティア精神も凄まじい。20トントラック2台・タンクローリー1台など計12台の車両に水3トン、ガソリン3千リットル、歯みがきセット1万個、下着類4000枚など個人としてはケタ外れの支援物資を詰め込み、事務所スタッフ25人を引き連れて4月1日に被災地の宮城県石巻市入り。支援物資だけでなく炊き出しも行い、計3日間でカレー5000食、豚汁5000食、サラダ3000食、杏仁豆腐3000食を被災者に振る舞った。2010年にC型肝炎を患っていることを公表した妻で演歌歌手の伍代夏子(49)も同行し、持病を抱えながらも得意料理の豚汁などの調理を自ら担当。慈善活動に熱心なことで知られる杉さまは、1995年の阪神大震災や04年の新潟中越地震でも被災地で炊き出しをしており、オバサマたちでなくとも惚れてしまいそうになるほどの男気だ。

 海外のスターに目を向けると、アメリカの歌姫レディー・ガガ(25)が、自身がデザインしたチャリティーブレスレットの収益150万ドル(約1億2,300万円)を寄付。また、ガガやU2、エミネム、ボン・ジョヴィ、エルトン・ジョンらが参加した日本支援アルバム『SONGS FOR JAPAN』が発売され、世界18カ国でチャート1位を獲得。アルバムの全収益が、震災復興のために寄付される。

 また、日本でもファンの多い中国のアクションスター、ジャッキー・チェン(56)は、香港で開催された震災チャリティーイベントの発起人を務め、募金などで集まった2,600万香港ドル(約2億6千万円)を義援金として寄付。さらに、自身のポケットマネーから300万香港ドル(約3,200万円)を寄付した。ジャッキーの総資産は20億元(約260億円)を超えると言われるが、死後に全て寄付すると公言しており、すでに資産の半分は各チャリティー機関に寄付済みであるろのこと。政治的な発言で物議をかもすことも多いジャッキーだが、チャリティー精神は筋金入りだ。

 国内外の芸能人がこぞって復興支援のチャリティーに乗り出している感動的な状況だが、このような不満の声も業界から上がっている。

「大物芸能人が次々と寄付やチャリティー企画を発表したため、チャリティーに参加しないタレントや事務所は非難される状況になった。業界では、新曲やイベントなどを全てチャリティーに絡めないとマズイという空気にもなっています。被災者支援は大切なことですが、無理強いされるような雰囲気は、金銭的に余裕のないタレントや事務所にとってツライですよ」(芸能事務所関係者)

 芸能人に限らず、無理せずに自分にできることをするのが、復興支援を長続きさせる重要なポイントだ。だが、見栄やイメージが重要な芸能界では、そうもいかないのだろうか……。

(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

『Songs for Japan』

 
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