情報提供者による自作自演の可能性!? 韓国芸能界”枕営業”騒動、収束か

dekiruonnna0317.jpg※画像はイメージ画像『デキるオンナの枕営業』
(画像と記事は一切関係有りません。)

 2009年3月に自殺した韓国人女優、チャン・ジャヨンが性接待を強要されたと知人男性に訴える手紙を出していたと韓国SBSが報じていた件の騒動。3月上旬の報道では、「警察がSBSに該当文書の提出を要請するとともに、情報提供者とチャン・ジャヨンの関係についても調査している」とされていたが、その後16日、韓国の国立科学捜査研究所はこのチャン・ジャヨンの手紙について「チャンさんの筆跡と異なっている」とし、偽物だと発表した。

 チャン・ジャヨンから性接待の実態について訴える手紙をもらったという男は、チャン・ジャヨンの知人を称する、現在刑務所に収監中の30代男性。韓国の報道によれば、特殊強盗強姦罪など前科10犯だという。京畿警察庁と盆唐警察署は9日、この男の房を押収捜索し「チャン・ジャヨン直筆の手紙」とされる手紙23枚を確保。国立科学捜査研究所に筆跡、指紋鑑定を依頼していた。国立科学捜査研究所はこの手紙と、男の妻および妻の友人にあてて男が書いた手紙を比較分析し、筆跡鑑定を行っていたという。結果、チャン・ジャヨンの筆跡とは一致せず、男の筆跡と一致したと発表している。

 韓国警察はこの手紙の騒動を、男の自作自演である可能性が高いとみており、鑑定の結果発表に先立ち「手紙がねつ造されたものと判定されれば、手紙に盛り込まれた内容の事実関係などは捜査する価値もない」という立場を示していた。

 この結果を受け、警察の捜査は終結の方向へ向かうだろう。だが、これに激しく反発しているのが、今回の手紙の存在を報道した韓国SBSだ。国立科学捜査研究所の発表について16日、「故チャン・ジャヨンさんの手紙が本人の直筆でないという国立科学捜査研究所の鑑定結果を受け入れることはできない」と伝え、「今回、文献を入手した過程と報道経緯について本日のSBS8ニュースを通じて詳しく明かす予定」としている。そもそもSBSはこの手紙の公開に先立ち、筆跡鑑定を行っており本人のものと判明したとしているのだから、納得いかないのも無理はない。大部分の韓国ネットユーザーらも、国立科学捜査研究所の発表は信頼できないという反応を見せているという。

 今後の韓国SBSの続報が待たれるところであるが、現在の状況では、韓国芸能界における性接待の実態について捜査がなされる可能性はかなり低くなってしまった。完全にうやむやにされた格好だ。この結果を受け、胸を撫で下ろしている芸能関係者はどれくらい存在するのか。一説によれば、韓国の性接待は芸能界だけに限らず、一般企業でさえも、酒の席で女性が接待対象になるケースがあるという。性接待の実態を隠しておきたい輩は、芸能界だけでなく他の業界にもゴマンといるのかもしれない。日本の芸能界における性接待告発の動きも懸念されたが、これらも収束してしまうのか……。

 

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